IPRA in Korea IPRAって? はい、お答えします。IPRAとはInternational Peace Research Associationの略で, 簡単に言うと平和に関する研究者や実践者の集まりです。 この解説,間違ってないかしら…ハラハラ 国際平和論演習のK先生のお手伝いをすると言うことでさえもんも参加することになったのです。 <6/30@1stDay =到着=> キョンヒ大学に到着。 夕食後は明日から始まる会議comssionの資料を各部屋に配るお仕事を承る。 参加者のリストみたいなのを受け取ったんだけど,ホント、いろんな国から来てる。 なんとなく、インドから来た人が多いような気がした。ガンジーの影響かな?なんて思ったり <7/1@2ndDay =それらしき初仕事=> 朝食後,受付でネームプレートを渡す係をやりました。 参加する人は皆自分の国籍と名前を書いたプレートをすることになってるんです。 簡単な作業のはずなんだけど,いかんせん私の英会話能力では大変です。 しかも両替や国際電話など知らないことを聞かれたときには…!!心の中は半泣きです。 そんなこんなで昼食の時間がやってきました。 なんかチョット立派なカンジの,バイキング形式でした。 なんと、IPRA初日にはガリさんが来るって! 午前中の作業でガリさんのプレートを発見したので、まさか、とは思ってましたが。 (ガリって誰?という人!挙手!ガリさんは前の国連事務総長です。今はアナンさんヨ) ほ、本物見ちゃいました!!感激です。 ちゃっかり記念写真撮らせてもらっちゃいました。イェイ。 2時からはオープニングセレモニーが始まりました。 会議は全て英語で進行するので神経を集中させなくてはついてゆけません。 集中してもついてゆけるかどうか。 ガリさんのスピーチを聞きました。デモクラシーって何度も言ってるのはハッキリ聞き取れました。 夕食をとって、午後8時からは何やら集会があるので行って来いとのこと。 われわれM大生は会場であるホールに集合です。 平和に関する詩や物語を発表する集会のようです。 皆まるで前から知り合いだったように話したりしているのを見て, 仲良しになるのに国は関係ないな、て思ったり,おいてきぼりのような気がしたり。 会の途中,「日本の大学からやってきた生徒達が何やらパフォーマンスを披露してくれるよ!」と 司会のお兄さんが大胆発言。 ン!?何も打ち合わせしてませぬ!!何とか「幸せなら手を叩こう」とかね、歌いまいた。 あと、平和の歌を覚えました。ん〜、どこの国か忘れてしまったけど、 アフリカの国の歌だった。ナ…ナイジェリアだっけかな? メモ書きなので、信憑性はないけど、歌詞を紹介。 UDO UDO GADI E'BIFUYAGADI NEBAFU UDO GADI UDOって平和って意味なのね。(あ、愛だっけな…私の記憶力サイテー) <7/2@3rdDay =この大学、べらぼーに広い!=> 午前中は書類のコピーや配布で東奔西走でした。 もう広くて広くて、往復することを考えると気が遠くなります。この表現、大袈裟? もう夏ですからね、汗ジンワリですよ。 日本から日本特有の部落差別について考える団体さんがきていた。 テレビも来てたみたい。 しかし私は空腹とねむけで会議にはでませんでした。 夕飯前に、ちょっと時間があったので皆でアイスを食べる。 日本円にして50円です。お安い! 夕食後はIPRAのユースの集まりがありました。 けど、どーやら韓国の学生さんとの交流会だったみたいです。 このことは「韓国の事」に載っけます。 <7/3@4thDAY =だいぶ慣れてきた=> 今日から係分担をしました。 たかが朝食のチケット受付にしてもですが、貴重な朝の時間、有効に使いましょう。 でなきゃ、自分が朝食のタイミングを逃してしまう! 皆にも迷惑かかっちゃうしね。 ノンバイオレンスについての会議に出てみました。 手をぱちぱちと叩くことは暴力の象徴なんだって。 だから、拍手をする時は手をしゃかしゃか振る事を提案してました。 あとは何を言っているかサッパリでした。メモとったけど。 そのメモすらよく分かりません。速筆=汚い=読めない 発表が終わったら皆一斉に手をしゃかしゃか振りました。拍手喝采です。 見た目にはおもろいんだけど、その根底にはとても尊い考えが流れてるんだ。 会議はとても受け身だということで、英語の練習を。 夕食の時、テーブル向かい合いのアメリカ人のおじさんが何ヶ国語も堪能だった! そーゆー人は沢山いたんだけどね。 モノリンガルは私(達)くらいだったわ。なんてハイレヴェルな人たちなんでしょう。 そのおじさんは日本語ペラペラで、さらに私が一般教育でロシア語を選択してたと聞いて ロシア語で会話しようじゃないか、とまでおっしゃるではありませぬか。 答えは、無理っす… しかも日本書紀まで知ってるから驚きでした。 「日本書紀には日本の歴史がつまっている!スバラシイ!」と大絶賛。 他の国のこともすっごく詳しかったんです。 一体どこの国の人なの?と尋ねたら「ウチュージン(日本語で)」と。 ユーモアのセンスもハイレベルな方でした。 国籍と言語が一致しない、不思議な空間。でもこれが当然になりつつあるんだよね。 食事の後はミーティングがありました。 ミーティングっていうと、ちょっと語弊があるのかな。プログラムにはそう書いてあったんで。 小さな部屋に集まって、カジュアルに話し合うという趣向。 私は中東地域の話し合いに参加しました。 Adaさんというイスラエルの方がいらっしゃいました。とてもよい方です。 お昼のプログラムにある会議とは違い主観的な意見を交わすので、 すごく白熱した討論でした。 「あなた達の意見も聞かせて」と言われました。 中東地域→テロ→同時多発テロ→アフガニスタン→各国の動向→日本の動きはどう映ってる? が気になり、憲法との矛盾について話そうと思ったけど… うまく言葉にできませんでした。 それはもう単語の羅列。「憲法」「戦争」「自衛隊」などなど。 そしたら隣に座ってたイラン系アメリカ人のおじさんが通訳(!?)してくれました。 通訳ってか、私の言いたいことを分かってくれたんでしょうね。 とても感激しました。 戦争が起きた時、日本はお金でしかバックアップしないって、アメリカ人は批判するものだと 勝手に思い込んでいた自分はとても小さいです。 そして日本国憲法はいいものだ、という反応が返ってきました。 自衛隊違憲論とか、憲法改正論とか、いろいろ問題はあるけれど、 戦争放棄、平和主義を私達が守っていかなければいけないんだ、と思いました。 ちょっと涙ちょちょぎれそうでした。 ほどよく緊張したので、それをほぐしに友達後輩3人連れ立ってバーに行きました。 「桃花」というお酒が気になったのでオーダー。 パフェに使うようなグラスにストロー付きで出てきました。 ホントお酒弱い私にとってストローは自殺行為です… <7/4@5thDAY =寝坊からスタートの1日=> 朝、寝坊。マッハで支度して、なんとか朝食にはありつけました。 今日もノンバイオレンスの会議に参加して、意見を言うぞと心に決めていました。 しかし。 議題はアメリカ一国主義について。当然、同時多発テロやアフガン戦争に話が進む。 アメリカは正義か? 議論は白熱。早口化。何を言っているかまた分からなくなり。 意見を言うタイミングをなくした…… でも、どうしても演習のディベートの材料が欲しかったので、 会議の後に個人的にインタビューすることにしました。 相手からすれば幼稚な質問だったかもしれませんが、 国外の人に日本の外交がどううつっているか聞けただけでも、収穫です。 また、同席した人権団体の日本人の方ともお話が出来て、勉強になりました。 従軍慰安婦について教えていただけました。 50年経った今でも、「戦後」と呼べない状況の人はいっぱいいるんです。 国の主導権を握る人には、そのことを考えて軍隊を動かすべきです。 厳密に言うと、動かすべきじゃないんですよね! ちなみに、反米主義の象徴としてビンラディンのTシャツを着る人がいるそうです。 <7/5@6thDAY =IPRA最終日=> 超寝坊です。 受付デスクの仕事担当だったのでかなりキョドりました。 最終日とあって、バタバタした雰囲気。帰国する人もチラホラいらっしゃったので。 夜は1日にやった集会をふたたび。 だいぶ色んな人の顔も覚え、話したこともあったので、溶け込むことが出来ました。 私達M大生はまたまた歌を披露しました。今回はちゃんと練習済みです。 「上を向いて歩こう(SUKIYAKI)」とか「小さな世界」とか。 なかなかの選曲だよね! 曲の紹介もやりました。メチャ簡単な英語で、しかもきっとブロークン。 でもイイんです、伝われば。 この集会が終わるとダンスパーティ化。 やっぱり、外国には踊ると言うことが定着してるんですねぇ。 めちゃくちゃノリノリの人がいました。 私も楽しくなっちゃって、混じりました。 クラブとかで遊ばない人間なので、人前で踊ると言うことはしたことありません。 けど、すごく楽しかった!! もぅとにかく踊り狂った!息あがるほど!いい運動でした。 【IPRAに参加して】 2002年度前期の国際平和論演習で、憲法第9条の改正の是非についてディベートをやった。 これがきっかけで、学問的に平和を考えるようになった。 韓国で会議をするから、手伝いが欲しいと言う先生の呼びかけに、 観光気分満々でついて行った。はじめは、そんな気持ちだった。 でも、現地について、色んな国の人が1つの場所に集まって、1つの議題について話し合う場を見て、 気持ちがグラッとした。どう傾いたのかは自分でもわからない。 平和と言う1つの理想を求めつつも、すれ違いがあったりするのも生で見た。 私と同年代の(少し年上)人が、一生懸命勉強して国連関係の仕事やNGOの活動をしているのを 聞いて、すごく刺激になった。 色んな国の人が、平和の為に何が出来るか考えて、実行している。 軍事大国の大統領は、こういう人たちの活動を本当に知っているんだろうか。 そして、私達も、「戦争ってヤだな」て思うだけじゃ、いけないんだ、と。 なぜ戦争がいけないのか、なぜ平和が必要なのかを考えて、意識しなきゃ。 意識するだけじゃなくて、行動できたらもっといい。 そんでもって戦争の対極にあるモノとして平和がでてくる。 でも、戦争が無い状態=平和、というわけではない。 戦争がなくったって、人々にとってよくない物はあるわけで。 衣食住・健康に問題がなく平穏に暮らすことができる、これが人にとっての平和で。 戦争が無くても平和ではない国はあるはず。 誰かを偽善者呼ばわりして批判している場合じゃないんだ、と。 私達はこれからの世界をつくっていかなきゃいけないんだよね。 少しでも、役に立てられれば。 世界はでっかくて、広くて、複雑で、難しいけれど。 |
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