★8/10 入国審査★ 【赤いパスポート、青いパスポート】 さて、時計はそろそろ8時をさそうとしているのに 一向にルーマニアの出国審査に着かない。 …もしや。3時間で着くといっていたのはキシナウじゃなくて 国境のことだったの? ぎゃー!そしたら何時にキシナウにつくの〜。 夜に出歩くのは好きではないので、ちょっと不安になってきた。 ソワソワしかけたころに、ようやく高速道路の料金所のような所についた。 おそらく、ここが国境。出国審査だ。 乗り合いタクシー(マルシュルトカ)の運ちゃんがパスポートを回収。 宿泊以外でパスポートを他人に渡すのには抵抗あったけど 皆そうしているから仕方がない。運ちゃんに託す。 空港では順番を待って1人1人審査を受けるけど… ここはリーダーがまとめてやってしまえるものなの? (ロシア〜エストニアの国境ではバスから降りて1人ずつ順番だった) 出国の許可が出るまで、気持ちとしては30分くらい待ったように感じた。 運ちゃんが戻ってきて、乗客にまとめてパスポートを返却。 受け取ったのは、私の前の座席に居る女の子2人組。 1人ずつ名前を呼びながら返して、最後に私の番。 皆は青いパスポート(モルドバのパスポートかな?)だけど、 私のは赤い10年用の日本国パスポート。 パスポートの束の中で目立っていた。 「どこの国?」 「ジャポニア」 「「きゃ――――ッ!日本!」」 ←ハモってる さっきまでけだるそうにしていた2人、エライ興奮である。 それほどまでに私は珍しいらしい。 パスポートの身分証明のページに興味深々で なかなか返してもらえない(^^;) ひとしきり堪能して、満足してから「ハイ」と返却。 【日本語講座】 パスポートを返してくれた女の子はナターシャとナージャという。 2人とも年は23歳。ヨーロッパの人にしては幼く見えた。 (はっ!もしかしたら13歳の間違いだったかも!?) モルドバの入国審査で待っている間たくさんお話しをした。 どちらかが「日本に兄弟はいるの!?」と聞くと もう一方が「写真もってる!?ハンサム!?」と追加。 ナカナカのコンビだよ、ナタージャ(ナターシャ+ナージャ)。 私はほんの一言しかルーマニア語を知らなくて、 "ナタージャ"は英語をほとんど話せないのですが、 2人のテンションにつられてトークが盛り上がりました。 子連れ夫婦の旦那さんの方がちょっと英語が出来るようで、 時々助け舟を出してくれました。(でもその発音は不思議でした) ナ「"Te iubesc"て分かる?」 私「シティ〜ウ(知ってるよ) I love you!」 ナ「ロシア語は?」 私「ズナ〜ユ(知ってるよ)」 3人「ヤ リュブリュー チビャー♥ キャ―――!」 ナ「日本語で何ていうの?」 私「愛してます!」 ナ「あいしてぇ まぁ〜す」 ナ「アイスィテ ミャース」 ナ「「あいして まゃ〜す!!!」」 ←またハモってる それから、ナターシャとナージャの名前を漢字で書いて披露。 予想通りのよい反応で、彼女らは何度も漢字を練習してました。 そして、ナターシャが手紙(カード?)を書いてくれました。 Pentru さえもん de la Natasa! Multumesc! さえもんへ ナターシャより! ありがとう! 「Multumesc」の後には、何て書いてあるのかなー。 「Yliy」??読めないです。 【通貨で分かった入国】 すでに外は暗くなっていた。 ルーマニアの出国審査をした後、さらに1つゲートを通って 今、入国審査と思われる所に居る。 国境を通過したのかどうかが分からないので ここがルーマニアかモルドバか分からない。 審査をだいぶ待たされているので、ちょっとお手洗いに…。 入り口で管理人が座っていた。そして使用料は1レイ。 ルーマニアもモルドバも通貨はレイ。 うーん、どっちだ? 実は、まだモルドバのレイを持っていなかった私。 ヤシでは両替する間もなくマルシュルトカに乗ったから。 ためしにルーマニアの緑色の10,000レイ札を出してみる。 あ、この時ルーマニアはデノミをやっていて、 旧10,000レイ=新1レイなのです。(お札のデザインはほぼ同じ) すると管理人は違うという。 ここはもうモルドバかぁ。(トイレで入国を実感ってどうよ) あちゃー、お金ナイよー。 と、ちょっと困惑していると、用を済ませて出てきたお兄さん(カッコイイ!)が 「For you!」と言ってモルドバの1レイ札をサッと置いて去っていきました。 レディーに恥ずかしい思いをさせずに、すっと。 さりげないっ!何てスマートなのっ!何て紳士的なのっ! ありがとうと言った頃にはだいぶ先まで歩いていたけど、 彼は振り返るとニコっと笑って軽く手を振った。 さりげないっ!何てスマートなのっ!何て紳士的なのっ! トイレから戻ると、自分が乗っていた乗り合いタクシーが どこに居るか分からなくなってしまった。 あれれ〜とトイレの前をヨタヨタ歩いていたら、 その姿をキャッチした"ナタージャ"、すかさず大声で 「「さえもーん!こっちこっち〜!」」 はっ、恥ずかしいっ。 (迷子になった自分が悪いんだけど) |
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