★8/14 さよならキシナウ★ 【列車の中】 列車に乗り込んでアヴィにバイバイ。 車窓から見るとホームの方が低いので、 ホームに居るアヴィが少し小さく見えた。 コンパートメントはとても親しげなおばさんと一緒になった。 彼女はアンジェラ(44)、歴史の先生。(歴史学者?) ルーマニア語(モルドバ語)とロシア語の両方を話す。 指差し会話集を使ってレッツ・コミュニケーション。 旦那さんはモスクワ出身なんだって。 アンジェラ、ズバリ私の給料を聞いてきた。 会話集に「給料を聞かれてもひかないで」とあったので それほど驚きはしなかった。 ちなみにアンジェラの給料は月給200ドル。 多分モルドバではいいお給料なんだと思う。 【出入国審査】 話し込んでいるうちに午後7時40分に。 どうやら国境にさしかかったらしい。 コンパートメントに1人の幸薄そうな怖い雰囲気の男が入ってきた。 その怪しげな風貌はロシアのプーチン大統領そっくり。 いや、プーチン以上に陰鬱でホラーなオーラが漂っていた。もう一言、怖い。 男「日本人か?」 私「ダー(=yes)」 男「Speaking English?」 私「ダー」 色々な(英語の)質問にダーと答えるので、男はキレ気味に 「おまえはロシア人か」と聞いたきた。 私「ヌ〜。ボルベスク リンバ・ロムニア(いいえ、ルーマニア語を話します)」 ↑ロクに喋りもできないくせに ロシア語もルーマニア語もYesはダーなのね。 さっきまでアンジェラと一生懸命ルーマニア語を使って話をしてて イッパイイッパイで、脳みそフル回転で、英語にシフトできていなかったのよ。 「私ルーマニア語を勉強してるんですよ〜」と会話帳をちらつかせると プーチン似の男は「フザケルナ!」という感じに ぴきっと表情が硬くなったのを私は見逃さなかった。ひょぇええ〜怖ッ。 そこにアンジェラがおばさん特有の笑いをみせながらフォロー。 プーチン似男はふんふんと聞いた後、すぐに私に質問を続けた。 男「沿ドニエストルに行きましたね?」 私「ダー」←まだルーマニア語を続ける懲りない私 男「目的は?」 私「トゥリズム(観光)」 男「ティラスポリ?」 私「ヌー。ベンデリー」 男「なるほど…How about…」 私「オーゥ、I like chisinau!」 私ったら、何を早とちりしたのか… キシナウはどうだった?と聞かれたと思って、こう答えてしまいました(^^; プーチン似男はあっけにとられて、そして私にあきれかえって 質問の仕方を変えました。 男「沿ドニエストルでのあなたの振る舞いはどうでしたか?」 私「ノープロブレム!…(間)…アバ〜ゥト マイ ビヘイビァー」 この(間)の時に男の空気が冷たく固まったのが伝わってきました。 ものすごくヘンテコな小娘に見られたようだけど、お咎めはなし。 やたら沿ドニエストルについて聞いてきたので、 アンジェラにモルドバの警察官かと聞いてみたら、予想的中だった。 続いて別の太っちょ審査官(おじさん)がやってきた。荷物検査だ。 アンジェラの荷物はさっとチェックしただけで終了。 しかし私の時は… リュックの中全部見せるように言われた。 荷物を小分けにしている袋をとって「コレは何だ?」 ぁああっ…オジサン、あなたが持ってるのは下着入れですぅ〜(゜Д゜;) 開けないでぇ――ッ! 「えっと…ディス イズ コ、コスメティック!」 「コスメね、ふーん ポイ」 ほっ、これはスルー。 「むむ、コレは何だ!?」 審査官が手にしたのはフィルム保護袋。 持ってきたカメラ、デジカメではなくてフィルムカメラなのね。 で、空港チェックのX線保護の袋にフィルムを入れているんです。 これがとても怪しく映ったらしく、 フィルム全〜部出して見せるハメに…トホホ(´3`; 荷物チェックが終わると次はマイナスドライバーを取り出すではありませんか。 コンパートメントの壁をベリッとめくって怪しいものがないかチェック。 毛布も広げてチェック。 しかもアンジェラのはチェックしないで私のだけ。 外国人は要注意なんだろうけど、何だか疑われているみたいで いい気分はしないなぁ。 それから現金チェックもあった。 そして紙ぺらを渡された。関税かなんかの申告書? フォーマットが「19 」となっていた。もう2005年だよ? 当然ながら通貨がユーロ導入前だった。 フランスフランはいくら持っているかナドナド。 しょうがないから空欄にユーロを書いて渡しておいた。 イーカゲンだなぁ〜。 審査が終わってもなお列車はとまったまんま。 どうやら車輪を交代しているようだった。 ルーマニアはブカレストに着くのは翌朝5時半くらいだから もう今のうちに寝てしまおう。そうしよう。 旅はルーマニア編へ続く♪ |
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