カタコト会話deルーマニアの旅。


★7/31 ブラショフへ!★

【Have a nice travel,Robert!】
今日でブカレストを発つ。ロベルトも次の目的地へ移動する。
これでお別れだ。私は出発する列車に乗る。
ロベルトは典型的外国のバックパッカーよろしく起きるのが遅い。
だから寝る前に「部屋を出るとき起こしてよ」と言われていた。

忘れ物なし、準備万端。ロベルトはグッスリ寝ている。
何か悪いなーと思いながら腕をポンポンとたたいて起こした。(シャツ着なさいよ)
ものすっごく眠そうに起きた。

「おはよう」
「ああ、おはよう。すごく早いんだねぇ…」
「ロベルトが寝るの遅いんだよ」
「昨日はジュリア…?ユリアが来てたのに、どうして一緒に来なかったの?」

(゜Д゜)え!?ユリア!?って、あの列車のユリアっすか!?
そうか、そうだわ…ロベルトは英語読みでロバート、ユリアはジュリアだわ…
私まったくの別人だと思っていたよ…
ぇ〜ん、ユリアと出かけるんだったら私も行ったのにー!!
激しく後悔。ユリア、元気にしているかなぁ。

「これからどこへ行くの?」
「土日だからビザとれない。その間にブラショフへ行くの。ロベルトは?」
「黒海で泳ぐんだ!ちゃんと水着ももってきてるんだよー。泳いだら僕の旅行は終わり」
私は旅が始まったばかり、彼はそろそろ終わるんだ。
「良い旅を!」
「ロベルトも、良い旅を!」

【どきどきのガラ・デ・ノルド】
ブカレスト・ノルド駅周辺は治安が悪いとガイドブックでも会話集でも言っていたので
やはり緊張する。自分以外は敵と思え!
列車が来るまで少し時間があるから、ちょっとトイレでも行っておこうかな。
マックのトイレは並ぶから、今度は駅の公衆トイレに挑戦しよう。0.5レイ(約20円)。
汚くないがきれいでもない。それは多分古いからだろう…。
バックパック背負っている身には恐怖のしゃがみこみ式(≒和式)だった。


▲これがC.F.Rの切符。
モノは今日のヤツじゃないんだけど、まぁこんな感じデス。

時間通りにICがやってきた。チケットに書いてある通りのシートをさがす。
最初の夜行を除くと、初めてのC.F.R利用である。
※…チェフェレ。ルーマニアの国鉄。
列車を間違ってないかドキドキ。(とっても心配性)

166キロの道のりを約2時間半かけて走ります。
日本の新幹線なら名古屋―大阪間(約190km)を
1時間くらいで到着できるんだけど…。
あ、近鉄で名古屋―大阪なら約2時間だわ。

ルーマニアのICは新幹線というより
特急列車と言ったほうがシックリくるなぁと思いました。うん。
まぁ急ぐ必要はないんだ。ノンビリ行こう★

席はコンパートメント。2等は1室6人だ。
平ペったいアジア顔は珍しいようで、前から斜め前から横から
とにかく視線を浴びていました。
あまりにもシゲシゲ見てくるので笑うに笑えず(^^;)

ただ、外国人旅行者(むしろバックパッカー)も結構乗っていて、
彼・彼女らは「この人も1旅行者なんだ」って感じで
私をまじまじと見ることはなかった気がします。
むしろ私がまじまじと見てしまったかも(^^;)
「何でこんなに荷物がデカイんだー!?」って。

【ブラショフ到着!】
さて、11:46にルーマニア第二の都市ブラショフに到着しました。
ふぅ、2時間以上も動けないとお尻がペッタンコになっちゃいそう。
早々に宿を見つけて、今日はドラキュラ城ことブラン城を見るぞ!
と意気込んで下車。
すると、ホームに誰かのお迎えらしい女の人がいた。

彼女は私を見て微笑んだ。
?私にルーマニア人の知り合いはいませんが……ダレ?

「You need the hotel?」

あ、宿の勧誘かぁ…。
一応「地球の以下略」で目星はつけてあるんでイイです。
ここより安くてアクセス良好なら考えますが。

すると彼女はロンプラのコピーを取り出し
「ロンリープラネットに載っているのよ。
このガブリエルというのが私のボス。」と言う。
怪しいけど、ロンプラに載ってるならメチャ怪しいわけじゃなさそうだ。

そこへガブリエルという人物が登場。
「大丈夫、大丈夫」を繰り返す。あ・・・怪しい(笑)
ん〜、そーゆーヤツに限って大丈夫じゃないって(^^;)
そして彼はゲストブックをペラペラとめくり、
日本人による日本語のコメントを見せてきた。
内容としては「よかったです」だったけど。

いくつかやりとりをして、「なるようにナレナレナ〜レ〜♪」という勢いで
ペンシオーネを紹介してもらった。
ペンシオーネってのは、民宿みたいなもの。物件によってはB&Bっぽい。
私が紹介されたところは3人共同部屋。オーナーは人懐こいおばあちゃん。
相部屋は気にならないし、オーナーが安心できそうな人物なのでここに決めた。

「じゃ、ここに決めました」
の一言を言ったその瞬間、地図を広げて矢継ぎ早に観光アドバイス。
 駅へはノンストップ(=24時間営業)のスーパーの近くの4番バスで。
 ブラン城へはここのバスターミナルから行くのよ。
 バスターミナルへは歩いて15分くらいかしら。
 山が見えるでしょう?展望台まではケーブルカーで。歩いて行けるわ。
 これが街の中心。広場までのココがメインストリート。
 お勧めのレストランはココとココとココ。
 ココはイタリアンも食べれてココはルーマニア料理。
 …(中略)…
 このペンシオーネの住所を書くわね。
 何か困ったことがあったらここまで電話をちょうだい。
 いい?街を歩く時は十分気をつけるのよ。

ものすごい早口で言ったものだから、頭の中にはあまりデータが残らず。
聞き取るだけで精一杯で、記憶する脳の余裕がありませんでした!
そして彼女は「一丁あがり!」って感じで風のように去っていきました。
また駅に戻って今日の獲物(笑)を獲りに行くんだろうなぁ。

部屋には私より先に泊まっている旅行者のリュックが2つ。
オーナーのルチアおばあちゃんがニコニコしながら
私のベッドのシーツを敷いてくれた。
ルチアは表情も口調も大袈裟で、言葉が分からなくても
言っていることがなんとなく分かる。
しかし、いつ話が終わるんだろうというくらい、喋り捲る。
こっちがルー語分からないのおかまいなしで(笑)

私が外出する時には「パスポートは、財布はどこにしまってあるの?」と
それはもうヨケーなお世話な勢いで色々と確認をしてくれる。
孫の面倒を見るおばあちゃんそのものだった。



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