カタコト会話deルーマニアの旅。


★7/31 忘れられない夜★

【レプブリチ通り】
次の観光はブラショフ中心部の広場!
レプブリチ通りの突き当たりにある。
この通りを見ると、なんと西欧的なんだろうと感じた。
そう、ここいらは旧市街。
ここトランシルバニア地方はザクセン人が作った街がたくさんあって、
ブラショフもその1つ。だからドイツ風の町並みなのだ★

オープンテラスのあるルーマニア料理のレストランで夕食。
オーダーはサルマーレ
これはルーマニア風のロールキャベツ。ぶどうの葉でくるんだバージョンもあるらしい。
キャベツに包まれているのは多分羊の肉の柔らかい肉団子。
麦か米が混ぜられているみたい。これは食べでがあるぞ。
トマト味で煮込んであって、味は濃い目。

やっぱりママリガ(とうもろこしの粉と水で練って作ったもの)はちょっと苦手。
1つの大皿にベーコンや生野菜がちょっとのっていて、これ1つで満腹。
パパナシ(揚げドーナツみたいなものらしい)にもトライしたかったけど、
この量、注文しなくて正解だったくらいだわ。

【強い人間になりたい】
宿に戻ってシャワーです。お湯が出ます!
ブカレストでは3日ぶりのシャワーが水だったので、湯がでることに大感激!
とっても気持ちがよくって、ついつい時間をかけてしまいました。反省。

部屋に戻ると私と同い年くらいの男の子がいました。fromアジアなお顔。
中国?韓国?「どこから来たのですか?」
すると彼は身振り手振りである事を伝え、メモとペンを取り出しました。

実は彼、耳が聞こえないのです。

〔South Korea. you?〕―韓国。君は?
この筆談から色々な話が広がりました。

彼は中国、ロシア、バルト3国、カザフスタン、ウクライナ、モルドバ、ルーマニア…と
旅をしてきて、明日ブカレストに行くそうです。
何と!1年をかけて世界1周旅行をするんだとか!
この後はブルガリアへ行ってトルコへ行ってアフリカ大陸を縦断してアメリカへ渡るそうな。

耳が聞こえなくて、しゃべることも出来ない彼。
時々、すっごく言いたくて、でも言えなくて、喉の奥で苦しそうな空気が唸ってた。
コミュニケーションは身振り手振りにペンとメモ。
持っているメモと辞書は、何度もめくった証拠にヨレヨレ。
思わず聞いちゃった。

私〔怖くないの?〕
彼〔平気!〕

強いなぁ。
自分のハンデをハンデと思わせないその勢い。
ハンデのために内に篭ることなく、外の世界へ冒険するそのチャレンジ精神。
彼の瞳はとってもまっすぐできれいだった。
今まで見てきた中で、一番曇りが無くてきれいでピカピカ光った純粋な目。
吸い込まれそうなくらいだった。

彼は話すことが出来ない分、動きや表情で意思疎通をしてきたようで、
顔がとっても素直に動くし、柔らかかった。

彼〔ブカレストはどうだった?〕d(^▽^*) Good? or q(`皿´+) Bad?
私〔GoodだしBad。まぁまぁってトコかなぁ〕

何だか筆談している感じがしなかったし、英語を使っているはずなのに
まるで母国語で話しているかのようによく分かった。

やっぱり、要は伝えるという姿勢なんだな。
彼はその姿勢が私の何倍も何十倍も強くて、伝えるのが上手なんだなぁきっと。
尊敬を通り越してしまうほどに、感動した。
彼は今頃どの国にいるんだろう。元気してるかな?今でも時々気になる。

▲私たちのやり取りの一部
「にほん!」「東京」は彼が書いた日本語。


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