カタコト会話deルーマニアの旅。


★8/3 列車でのおしゃべり★

【列車の中で】
この時日記を溜めてしまっていたので、移動中にせっせと書いていた。
ウォークマンでO-Zoneの曲を聞きながら。ヌマヌマイェイ♪
その様子を小っちゃな子が興味津々なお目目でこちらを見ていた。

日記の文字=外国語が気になるのかな?と思って日記を見せてみたら
「ワッカンナーイ」というリアクション。
私の耳に手を伸ばしてきたので、ウォークマンを気にしていることが分かった。
「よしよし、キミに聞かせてあげよう…」←日本語で

イヤホンをつけてあげると、おチビちゃん、嬉しそうにジャンピング。
でも誰の曲がかかっているか、やっぱりわかってないみたい(^^;)
おチビちゃん、私の隣の席に座っている女の子(10代)にイヤホンをバトンタッチ。
彼女は曲を聞くや否や一言。「オゥ、オゥゾーン」
目を合わせてニヤリと笑った。


ルーマニアの車窓(扉?)から 

【デニーサ】
ずっと乗っている間に、隣の女の子もさっきのおチビちゃんも降りていってしまった。
でも、次々と乗客は乗ってくる。
家族連れが新しくこのコンパートメントにやってきた。
娘と思われる女の子(10代前半?)がウェハースを取り出して、
コンパートメントの人たちに勧めはじめた。でも大人たちはノー。

そしてその子は私が言葉の通じない異邦人であることを全く気にも留めず
さっきと同じ調子で私にも勧めてくれた。
おなか空いてないけど、せっかくだから頂こう(^^)

ムルツメスク(ありがとう)

するとコンパートメント内の空気が激変。
その子もおばちゃんも「ルーマニア語知ってるの!?」とどよめくではありませんか。
さっきまで静かだったオバチャンも饒舌になり(な、何言ってるかワカラン!)
あれやこれやと質問攻めにあってしまった(笑)

女の子は持ってる本や絵葉書を見せてくれた。
私も嬉しくなっちゃって、持ってきた千代紙をプレゼント。
鶴を折って渡したら、喜んでもらえた。

その後は彼女、急におとなしくなってしまった。
でもすぐにまた私に話しかけてきた。
実は静かにしていた間絵を描いていて、私へのプレゼントだったのだ。
絵にはデニーサと書いてあって、彼女の名前だということが分かった。

彼女はちょっとふっくらしていて、くりくりの長い金髪、つやつやの頬、
おっとりした可愛らしい顔をしていた。
背丈は私よりちょっと低いくらいだけど、
デニーサ方のが女っぷりのあるプロポーション。
年を聞かれて2○歳だと答えると「若く見える〜!」と言われてしまって衝撃(笑)

何にも喋ってなかったんだけど、沢山お喋りしたような感覚が残っている。
ぼーっと車窓を眺めていたら、突然後ろからデニーサのお母さんに腕を引っ張られた。
「!?」とビックリしているのもおかまいなしに私を引き寄せて頬にキス。

あ!
一瞬何が起きたのかと思ったけど、すぐに分かった。
次の駅で降りるんだ。

デニーサもママに続いて、私とハグ&キス。
慣れない習慣なのでちょっと恥ずかしかったけど、
別れを惜しむと抵抗無くすんなり、いや、自然と出来てしまうものである。
もう1人、デニーサのおばさんと思われる女性ともハグ&キス。

彼女らは、私を珍しい顔した「異邦人」としてではなくって、
一緒の列車に乗り合わせた「旅人」として接してくれていたんだ。
目の前を通過していくだけのただのヒトじゃなくて、
お別れの挨拶をするべきヒトだと思ってくれてたんだ。
今朝のルチアおばーちゃんといい、涙出そうだよぉ〜〜!

列車が止まると、3人は女手でよく持てるなぁというくらいの大きな荷物を持って
ホームへと降りていった。3人の姿を目で追ったけど、
デニーサの派手なスカイブルーのTシャツが列車の奥へと消えていってしまった。

【英語達者のティーンに囲まれて】 これでコンパートメントには私1人だ。何だか寂しいなぁ。
ずっと1人でいるより、誰かが去った後の1人の方が何倍も虚無感がある。
気分転換に通路に出たら、おばさんが「どこから来たの?」と声をかけてきました。
「スント ディン ジャポニア(日本です)」
すると、おばさん、ちょっと待ってねと言って自分のコンパートメントに
急ぎ足で戻っていきました。

ちょっと待っていると若者(女の子1人、男の子2人)がゾロゾロとやってきた!
どうやらおばさんは若者グループの女の子のママらしい。
「せっかく日本人がいるんだから、色々お話してはどう?」と
娘とその友達を連れてきた様子。

皆「こんな機会は滅多にないぞ!」とばかりにワクワクした様子がよく分かる。
もう、笑顔全開で目がキラキラ光っている!そしてとってもフレンドリー。
しかも揃いも揃って英語が上手!上手すぎて何話してるか分かりません…orz
分かったのは、なんだね、「ナカータ、ナカムーラ、イナモート、ショーグン…」
日本語じゃん。

女の子は目を見張るほどの黒髪美人。とってもグラマーでラテーンな色気がムンムンです。
同性の私から見てもキャ(*ノ▽ノ)となってしまう胸の谷間には
なぜか「虎」の文字のペンダント。
「それ、タイガーって意味だよ。知ってた?」
「タイガー!?初めて知ったわ!ママが私の『日本の星座』だって買ってくれたの」

日本の星座?…ああ、干支の事ね!へぇ〜意外、干支って海外でも知られてるんだぁ。
ん?待てよ?…寅年?ってことは…今19歳?
ムチムチ(ムチャムチャ) セクシーじゃん!(゜Д゜)
モデルかグラビアアイドルか何かになれそうよ。

「あなたの『日本の星座』は何?」と聞かれて一応答えたけど、
恐ろしくて生年月日までは言えませんでした(笑)

隣に座っていた少年も日本の事について色々聞きたそうで、最初ッからソワソワしてた。
「ねぇねぇねぇ!オレ『ラスト・サムライ』見てからずっと気になってたんだけど、
 サムライは銃を使わないで戦ったって、本当?」
どっひゃ――!「ラスト・サムライ」のバカ――ッ(´Д`;)
説明するのに苦労したよ。むしろ説明しきれなかったよ。
もうハリウッドには侍モノ、忍者モノは映画化して欲しくないよー。

ってな感じでワイワイ話していたらいつの間にか人数増えてた…仲間?
人口密度高くて、ルーマニアン若者パワーに圧倒されそう。

バイア・マーレに着くと「ラスト・サムライ」の彼がホームまで荷物を持ってくれました。
見た目派手でテンション高くっても、ちゃんと紳士なんだね。
ムルツメスク☆





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