カタコト会話deルーマニアの旅。


★8/5 アウトガラにて★

【まずはシゲットまで】
今日でバイア・マーレとお別れです。
日本人らしく時間を守って9時に部屋を出ました。
すると、掃除のおばちゃんが「ああ、アンタだね」というそぶりをして
パスポートを持ってきてくれました。
…ダナ、寝てるデショ。

アウトガラ(=バスターミナル)までは市内バスで移動。
切符をキオスクがなくてオロオロしたまま乗車したら、
なんのこっちゃない、車内で販売していたのでした。
もし日本のバスみたいに自動だったら便利なんだろうけど、
この人たちの雇用がなくなっちゃうんだろうなぁ…と考えてしまうのは
つい最近まで求人業界にいたサガ?

今日のメイン目的地はサプンツァという村にある陽気な墓
サプンツァまでの直行バスはないので、まずシゲットという町へ行く。
バイア・マーレのアウトガラ(=バスターミナル)でバスを待ちましょう。

出発は11時。その1本前は8時台後半だったので、前もって調べておけばよかったかな…。
1時間半待たなければいけません。
列車も通ってるんだけど、この時は無駄にバスな気分だったのです。

待っている間に黄色いジャケットを着たバックパッカーの女の子と一緒に過ごしました。
名前はダリア(デリアかもしれない)。
大きなお目目は真っ青で、髪はまばゆいブロンド。長さはミディアム。
鼻が高くて整った顔。キュートな美人でお人形さんのよう。

そんなダリアは私のストレート髪が羨ましいと言う。
こんなに美人なのに、一体これ以上何を望むというの!?
ヲトメの無いものねだりは万国共通なのね。

【垣間見えたルーマニア】
アウトガラ(バスターミナル)にはロマっぽい子供達が数人いました。
彼らのようにボロを来た子供は、この旅行で何人か会ったし
前の旅行でも物乞いは何人か見たことがあります。

実は、昨日も路上で小さな男の子が恵んでくれとついてきた。
彼は私を見かけるや否や母親から離れて私の隣にピタリとくっついてきたの。
「ヌゥ、ヌ〜」と断って早足で歩いても、テクテクと付いて来るではないか。
ガッツあるなぁ。でも、このままずっと私にくっついて歩いていくと
母親とはぐれちゃうんじゃないかと心配になってきてしまった(^^;)
「そろそろまかないと(=親のところへ戻ってもらわないと)…困ったなぁ」

ふと思い立って、彼に「写真を撮ろうか!(日本語)」と話しかけてみた。
しゃがんで目線を合わせて話しかけたので、思いがけない私の行動に
ビックリしたのか、目を丸くクリクリさせて私を見ていました。

カメラを向けて「ポゼ〜」と言ったら、フェンダーには笑顔の男の子!
ちょっとはにかんだその表情はとっても子供らしくてかわいかった。
「いい写真が撮れたよ」と言って頭をナデナデしたら
「ママーッ!!」と嬉しそうに母親の元へと全力ダッシュしていった。

ここのアウトガラにいる子供達は、ミンナみなしごなのかな。
一番年上そうで腕っぷしが強そうな男の子がボスといった感じで、
皆身を寄せ合って1つの共同体を形成しているようだった。
もしかしたら、ストリート・チルドレンかもしれない。

その子供たちが、1人ずつ恵んでくれとバスを待っている人に言っている。
もちろん、私も声をかけられた。
ベンチに座っていたので、見下ろされる形になったのだけど、
ボスの迫力はすごかった。

やっぱり私がボスと勝手に決めているだけに、ガッシリしている。
腕は「男の子の腕」じゃなくて「男の腕」だった。
それでもって炭坑夫のように黒かった。
…ケンカしたら1秒で負けるだろうなぁ。

ちなみに、私は物乞いがきてもお金はあげない派です。
もしあげたて物乞いが味をしめて、
「前会った(日本人)旅行者はお金をくれた。だからお前もくれるだろう」と
付きまとうようになったら、次の(日本人)旅行者に迷惑じゃないかしら?と思うから。

けど、けっして恵むことは悪いことじゃないんだけどね。
私は小銭もお財布に入れているので、お金を出す時は財布ごと出さなきゃならない。
もし力ずくで丸ごと取られちゃったら大変。
だから応じることはナイ。

ボスは断られたらサッと身を引いて、次のターゲットへとうつっていった。
今は昼間で明るくて、他にも大人がたくさんいるけれど、
もしここが夜の誰もいない角だったら、彼はどうしただろう…
渾身の力で私を1発ぶん殴って金品を強奪していくんだろうか。
それともさっきみたいにただ一言言って手を伸ばすだけだろうか。

次のターゲットとなった地元の老婆は、汚い野良猫を追い払うかのような
とても差別的な態度をとっていた。そしてその隣の男性も。

ストリートチルドレンはこうした処遇を受けて大人になっていくのかな。
こんなんじゃ、心がスれていってもちっともおかしくない。
毎日がイヤなことだらけじゃないのかな?
彼・彼女らはどんな時に「生きている」と感じるのかな?

【シゲットへ行くバスで】
出発15分前になると、ゾロゾロと乗客の動きが見え始めた。
意外にも時刻表に正確、いや、前もっての動きにビックリ。
日本では当たり前だけど、よもやルーマニアの長距離バスもそうとは…
単に出発地点だからかな?

まぁいずれにせよ、時間通りなのは余計な心配もしなくていいし、
こちらも予定通りに行動ができるので大歓迎だ★
ダリアは別の目的地だったので、ここでお別れ。
Have a nice day〜♪

バスは日本でもよくある観光バスっぽかった。ただし、けっこう古い。
メーカーをよく見てなかったので分からないけど、
もしかしたらどっかの国の中古品かもしれないね。
ダチア(国産車)だったらごめん!

さて、時間通りにバスは出発。
シゲットへ向かってゆっくり走る。
十数分すると、山の中。緑があふれます。
が。この揺れ具合、あまり寝ていなかったから酔いそうだ。
MDウォークマンを聞いて(持ち合わせはO-Zoneのみ(笑))気を紛らわし、
そしてちょっと睡眠。

ハッと起きると、そろそろ到着時間の午後1時。
窓にはシゲットの街が見える。
数分したら、街から少しはずれたアウトガラに到着。
そこでバスのインフォにいくと、2時にサプンツァ行きの
マイクロバスがでるという。あと1時間かぁ。
ちょうどいいや、昼ごはん食べてちょっとゆっくりできるぞ。

昼ごはんはたいていパンと水。
バイア・マーレのスーパーで使い切りサイズのジャムとバターを
買っておいたので、久しぶりににパンが色づく♪





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