カタコト会話deルーマニアの旅。


★8/6 汽車が走る!★

【満員電車汽車ポッポ】
朝食を食べて速やかにチェックアウト。
車に荷物を積んで、しっかりロックを確認。
予定していた汽車に乗れるところまで歩いて移動です。(宿の目と鼻の先!)
汽車の出発時間は8:30!


なーんか、天気が良くないなぁ〜。山だから?寒いなぁ。
いざ駅につくとすでに先客でごったがえし!座れる所、あるの?
さらに乗客のほとんどがドイツ人らしい。
ヨーコさんとRaduさん、ドイツの大学に留学しているから、
ほとんどの乗客がドイツ語で喋ってるのに気がついたんですって。

さて、汽車はゆっくり出発です。
45キロの道のりを3時間かけて走ります。
えーと、それは自転車並みの速度では…(^^;)
Raduさんは写真を撮るのが大好きのようで、シャッターチャンスを逃しません。
「待って待って待って!もう少ししたらイイのが撮れるんだよ〜!」


途中池があるところでストップ。
蒸気機関車なので水分補給なのでしょうか?
マラソンランナーみたいだなぁ。

【ルーマニア人の大発明】
これを見てください!


これ、ワーゲンのワゴン車です。とっても古そうだけど。
この車の注目すべきは、線路の上を走っていること!
特別車両でもなんでもありません。先述の通り、ワーゲンの車ですよ。
タイヤのところを改造して線路適応型にしてしまったらしい!
特別車両大好きなタモリももビックリだ。

このワーゲンを改造した人、日本につれてくれば凄腕のエンジニアとして
ガポガポ稼げちゃうと思うだけどなぁ〜。
線路を走る車なんて、初めて見ましたよ!

【見知らぬところにも戦争の跡あり】
ところで、私の中学校の近くには防空壕がありました。
茶碗が転がってるのが見えるとか、「出る」とか、
そんな噂がありましたが、私は怖くて近寄れません…。

この蒸気機関車が走る線路沿いにも、そんな戦争の跡がありました。
それは洞窟病院


第二次世界大戦時、ここが戦場になると予測された為に作られたそうです。
しかし最終的には戦地になることは無く、使われずに済んだとか。

【トレッキング部隊】
雨がザザ降りだというのに、果敢にもトレッキングに挑むツワモノが大勢いました。
スポットスポットで汽車が停まり、その度に少しずつトレッキング部隊が降りてゆく…。
年季の入ったオジサン2人組から、うら若き乙女のグループまで。
この天気とこの寒さを考えたら、死んでしまいそうだわ、私。
だってメチャメチャ寒いんだもん!手がかじかんで写真撮るのも億劫ですよ。

【木造教会】
終点に着きました。ここには小さなキャンプ場もあるみたい。
遠回りすれば穏やかな道を進めるけれど、
近道を選ぶととてもサバイバルに土手を登らなければなりませんでした。
雨上がりなので滑る滑る!

たどり着いたキャンプ場のすぐそこにひっそりと木造教会が建っていました。
この教会、驚くべきことに全ての木材が1本の木からできている!!
職人技ですね〜。


【お昼休憩】
本当は木の切り株なんかに座ってルンルン♪ピクニック気分を味わいたかったけど
雨で地面も横たわる木も濡れているから、立ち食い!
今日初めてルーマニアのソーセージを食べました。
ほどよい塩気がなんとも言えず、おいしい!クセになりそうです。

キャンプ場があるとあって、一応はトイレ完備でした。
しかし、これがなかなかのクセモノ。


土手際にあるので、妙に斜めっている。
さらには扉が壊れて=はずれている!
ヨーコさんと交代で扉の番をしました。

中は私の予想を覆してキレイでした。そして意地張って洋式(笑)
箱の中にベンチがあって、そのベンチに穴が開いていると言えば想像つくでしょうか?
もちろん水洗なんてありえません。

【ルーマニア人VSドイツ人】
さて、帰りは14:00出発。
私とヨーコさんは急がなきゃ〜と言っていましたが、Raduさんは余裕の構え。
「14:00に出るって言ってたから、実際の出発時間は15:00だよ。
 1時間もしたら全員集まってる頃だろうから」

時間をキチキチ守る日本人、どうして外国の人はそういうのに無頓着なんだろうと
思っていましたが、Raduさんの発言を受けて妙に納得。
ある意味、とっても合理的だなぁと。

しかし、今日は客が悪かった。(ルーマニア人にとって)
思い出してください。今日の乗客はどこの国の人でひしめきあってましたっけ?
そう、規則をシッカリ守るドイツ人です。

あ、ここで補足シマス。これはヨーコさんから聞いたお話です。
ドイツ人はルールが好き、というよりも秩序が好きなんですって。
それが「ルールをきちんと守る」という国民性に反映されているそうなのです。
ちなみに秩序というのは法の秩序だけではありません。
例えば、机の上が散らかっていると「秩序が乱れているじゃないか!」となるそうです。

さて、そんな無秩序を許さない=ルールはキチンと守る国民ですから、
勿論出発時間が来る頃には全員、乗車完了なのですね。
おかげで時間通り来た(ギリギリ)はずなのに席がもう無くなっていました。

乗客がず〜っと待っているのに、車掌も誰も来ない。
小屋(一応駅舎?)でゆっくりランチでもしているのかしら。
まさかずっと待たされるのかな(寒い)…と
ソワソワしていたら、サッと車掌が現れて出発!
もう全員揃っていると判断したのでしょうか。

予定より遅れること5〜10分。
R「意外と早く出発したね」
……ドイツ人の勝ち?

帰りの車内ではRaduさんが現地人(この汽車には観光客だけじゃなかった!)と
楽しげに色々とお話をしていました。
そこでステキな情報を入手したそうなのです。

ここからそれほど遠くない所に、キレイな修道院があるとのこと。
あまり観光客が訪れない穴場だというのです。
ここヴィシェウ・デ・ススからスチャバ方面へは反対方向になってしまうけど
30kmの距離だし、行ってみますか!?という勢いになりました。



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