★8/7 修道院巡り<プトナ>★ 【プトナ修道院】 さて、某ガイドブックでは5つの修道院でもない、世界遺産でもない、 でもブコビナ地方の重要な修道院には違いない…という感じに紹介されていますが! ここはルーマニアの歴史上1、2を争うほど重要な修道院だそうです!(Raduさん談) この修道院を建立したのはかのシュテファン大公。 去年2004年はちょうど没後500周年だったようです。 大公はそれはもう名君で英雄でありましてね、 何と!近年彼は聖人に 認定されたそうなのです! その証拠に、このイコンをご覧下さい。 聖人であるとこの証、頭の上の金の輪☆ 彼が抱えているのはスチャバの城塞かと思われます。 聖堂の入り口には大公のイコンが奉られています。 俗世の人が聖人に認定されるのは 例外的なことではないでしょうか。 それほど偉大で畏敬の念を抱かれている 人物なのですね! 併設されている博物館はとても見ごたえがありましたよー! 妻マリアやシュテファン大公の棺おけカバーや剣、衣服などなど。 それから、大公にまつわるエピソードも教えてもらいました(^^) *********************************** トルコとの戦に負けてしまったシュテファンは、都の城に戻ってきます。 堅固に閉ざされた門扉のまえで彼はこう言いました。 ―私だ、シュテファンだ。戦に負けてしまったので帰ってきた。 この扉をあけてくれないか。 シュテファンの母は門の向こうから、こう答えました。 ―私の勇敢な息子は今、戦場でトルコと戦っています。 負けてすごすごと戻ってくるような弱虫は、私の息子のはずがありません。 どうぞお引取り下さい。 この言葉にはっとしたシュテファンは戦場にひきかえし、 迫ってきたトルコ軍と再び戦って勝利したのです。 …めでたし、めでたし★ *********************************** カッコいいエピソードだなぁ。 この話をきいてチェル マイ マーレのファンになってしまいました! 【聖人ダニエルの洞窟】 まだまだ続きます、シュテファン大公物語。 彼にはよきアドバイザーが居ました。 アーサー王物語でいうところのマーリンみたいなもんかねぇ?と 勝手に思っちゃったりしているのですが。 そのアドバイザーは聖人ダニエル。 彼は静かなところを好み、人里離れたところの大きな岩に 自ら穴を掘ってそこを棲家とし、毎日神に祈りを捧げていました。 シュテファンがまだ即位する前に、偶然この前を通りかかり 知り合いになります。 その時ダニエルはシュテファンに向かって「貴方様は偉大な王になられるであろう」と 言ったそうなのです。 その予言?はストライクど真ん中。 その直後に父王が亡くなり、シュテファンが王位を継ぐことになりました。 シュテファンはたびたび彼にアドバイスを仰ぎ、 さまざまな功績を残しました。 大公はそんなダニエルに敬意を表して修道院を建て、 そこの僧院を彼の住まいとさせたのだそうです。 それが、5つの修道院の1つであるボロネッツ修道院なのです。 …あれ?ダニエルさんは静かなところがお好きでは…ねぇシュテファン大公? |
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