カタコト会話deルーマニアの旅。


★8/10 国境越え★

【ギリギリセーフ!】
スチャバ入りした際に、前もってヤシ行きのバスの時間を確認しておきました。
時間に余裕をもってアウトガラに到着。
止まっているバスの行き先を見てみると、あれれ?ヤシ行きがないぞ。
停車番号と行き先を確認したけど、あれれ?

右へウロチョロ、左へウロチョロしている私はかなり目立ってたと思う。
そろそろ視線が痛くなってきた(^^;)
まだちょっと早いようだし、ゆっくり待っていよう。

さて、出発の時間がきても「Iasi(ヤシ)」というプレートをつけたバスが見当たらない。
遅れてるのかもしれないけど、一応聞いてみよう。
すぐそこにいたおじさんに聞くと
「ヤシ行きはアレだよ」と遠くを指差す。

「ア、アレですか!?」
そこに見えたはマイクロバス。
シゲット→サプンツァで乗ったようなバス。
バイア・マーレ→シゲットで乗ったような大きなバスではなかった。

ヤシは国境近くの大きな都市のはずだから、
移動は大きなバスを想像していたので意表をつかれた。
そして出発ギリギリなので、もう沢山の人が乗り込んでいた。

きゃ〜〜〜待って待って待ってー!私もーっ!

幸い一番後ろの座席が残っていて、「立ち」は免れました。
一番後ろだから自分の荷物も見張りやすいし、逆にラッキーだったかな。
酔い止め代わりにアメをなめて、MDウォークマンを聞いて
景色を眺めながら、ヤシまで移動。

【滞在時間、1時間未満】
ついに到着、ルーマニアの文芸都市ヤシ
ヤシは観光目的ではなく、モルドバ入国への中継地点ととらえていた私。
もしバスや列車の接続時間がよくなければ、観光しておこうとは思っていたけど。

さて。その移動手段でありますが。ちょっと悩みました。
ネットで列車の時刻表はチェック済み。

 @乗り換えなしDoor To Doorで行くなら夜中の3:17。
  キシナウ着は朝の9時ごろ。
 Aおなじ時刻着で乗り換え1回だと、乗車時間短縮の5:05発。
 B1泊して翌日13時ごろ発のキシナウ20時半ごろ着。

うーん、一長一短。とりあえずAは却下。@かBだ。
でもできればキシナウには早めについておきたい。
乗り換えなしの@が楽かなぁ?
3時までは駅の隣にあるノンストップマック(24時間営業のマック)で
なんとかがんばれそうだし……

でもバスで発着の時間がよければ、そっちにしたい。
まずバスを調べよう。
到着したアウトガラの切符売り場(インフォ?)で尋ねてみると
ここでは取り扱っていない、という。

国際線は別なのかな?と思って周辺をウロウロ。
するとすぐ近くで旅行代理店の看板を見つけたので入ってみる。
幸い、店のお兄さんは私と同レベル(=カタコト)の英語が話せる人だった。

「モルドバのキシナウに行きたいんですけど、バスの情報を教えて下さい」
「おー、ソーリー!ウチはヨーロッパしか取り扱ってないんだよ…」

がーん!(この旅行社では)モルドバはヨーロッパじゃない!?

「まっすぐ行って右に曲がるとBillaというスーパーがある。
 そこへ行くといいよ」

?バス乗るのにスーパー?おかしな話だなぁ。
でも今は6時頃、マイ腹時計はそろそろ夕飯だし、食料調達しておこうかな。
言われたとおりスーパーを探す。大きなスーパーなのですぐに分かった。
駐車場を横切ろうとすると、怪しいオヤジが駆け寄ってきた。

「キシナウ?キシナウ!?アー ユー キシナウッ!?」

妙に怪しい英語だった。(そしてよく私がキシナウ行きだと分かったものだ)
で、ナゼだか「Yes」と答えてしまった私。
するとおじさん、「○%¥□※@&〜〜〜!」
ル、ルーマニア語じゃん。わからんっつの。

話をすると、どうやら乗り合いタクシーらしい。
「ラ チェ オラ プリャーカ? (何時に出発ですか)」
「今すぐ!」

乗り合いタクシーは乗客がそろうと出発、というスタイルなので
私に乗って欲しいんだろうなぁ。(モロ態度に出ていた)

「ラ チェ オラ アジュンジェ? (何時に着きますか)」
「3時間で着くサ!」
「(ガイドブックを見せて)ホテル・ビエルル」
「ビエルルー!アイ ノウ、アイ ノウ!」

「クット コスタ?(いくらですか)」
「20ダラー! カモン!」
レイじゃなくてドル?もしや…ぼったくり?それとも妥当な値段?

でも今日中にキシナウに、しかもホテルに着けるのはありがたい。
マックで夜中までねばって列車を待つより体力を使わなくてすむし
Bのヤシ1泊分の節約にもなる。

到着が9時ごろになるなら、今日の夕飯は調達しておきたい。
「スーパーでパンを買いたい」
「ゴー ゴー ゴー!」

大きな荷物はロッカーに預けなければ、売り場に入れない。
スーパーにトイレがあったのでちょいと拝借。キレイだった。
広かったのでどこに何があるのかウロウロしまくりで
さらにはお惣菜コーナーでどれにしようか色々迷っていたら…

さっきのおじさん、ものすっごい勢いで「マダカッ!?」

乗り込むと女の子2人と、おじさん3人の先客が待っていた。
キシナウに帰るのかな?それともキシナウに用事なのかな?
乗り合いタクシーがちょっと進むと、小さな女の子を連れた夫婦も同乗。
これでぎゅうぎゅう詰めになりました。(時々おチビちゃんのキックをくらう)

横着なほどのスピードでグングン進む。
かなり揺れるので、窓際の座席(=つかまる所がある)にラッキーを感じる。
いよいよ、私はモルドバ共和国へ行くのである。



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