さえもん のび美の どこでもドアなし
ロシア旅行記


=1st day 9/8 くもり=

★ハバロフスクを目指して★
まず、新潟空港まで新幹線に乗ってゆく。一度東京へ行き、乗り換える。
サラリーマンがひしめき合う中、Tシャツ+リュックという格好。目立ってた?
今回の旅もまたバックパッカーなので、ファッションのコンセプトは「カジュアル&ビンボー」
あっと、紹介が遅れました。今回の旅の相方はのび美、同じ学部の友達です。

★新潟空港★
小さいながらもきれいな空港でした。アナウンスは日本語、英語、そしてロシア語。
ロシア語アナウンスを聞いてからテンションが徐々に上がってゆく。
ボーディングを待っている時ツアー団体のおじさん(おじいさん?)に声をかけられました。
おじさん達はハバロの日本人墓地へお墓参りするそうで。
戦友か、家族かな、と。ちょっと切なくなったりした
けど、飛行機に乗ってしまうと再びテンションが上昇。
乗客が少ないので飛行機も小さい。
床にしかれている絨毯は、見た目も暖かいデザインで、9月に見るには暑苦しい程。
シートも暖かいよ〜な気がしてしまう。早く冷房効いてくれ。

★ハバロフスク到着★
ほのかに匂ってくるロシア人の体臭(?)から解放される。
飛行機から地上が見えた時点で雨が降っていた。ちょっと寒い。
小さい空港だったので入国審査が混雑していた。
ゲートを出て、両替をする。ロシアに来たという喜びよりも、今は緊張感でイッパイだ。
お金を出す、という行為に全神経を集中。この勢いなら気孔ができたかもしれない(言い過ぎた)
到着ロビーに和太鼓が並んでいた。団体客の出迎えに、日本の大学生が集まったらしい。
両替を終えると、全身にドンドンと太鼓の音が響き渡った。
それが心臓の鼓動とシンクロしたのか、ドキドキ不安感が増してきた。ドンドコドン。バクバクバク
「どうやって市内に出よう」
タクシーはハナから乗る気が無かったので、バスを探す。
無い無い、と思ったら、あった。地味〜ぃな所に。
会話集を開いて、片言のロシア語で駅まで行くか確認。
OKっぽい感じだったので乗り込んでみた。だけど、本当に駅まで行くのかやっぱり不安だー。

とにかくオンボロという言葉が似合うバスだった。
座席のシートは破れてるし、めちゃくちゃ揺れるし。
こんなバスもオツよね、なんて思う心の余裕はどこにもない。
早くホテルに着かなきゃ、って気持ちでイッパイイッパイ。

外は完全に真っ暗。バスに乗って30分くらいして、大きな駅舎が見えた。
「ここだー!」いそいそと降りて、現在地を確認。間違いなく、駅の前に出た。
まずここで一安心、と思いきや……ちっちゃい男の子2人組み(おそらく兄弟)が話し掛けてきた。
「こんな時間に子供がウロウロしてるなんて、おかしいぞ」と思いつつも、
何て喋ってるか分からないから状況を飲み込むまでちょっと時間がかかった。
そう、彼らはストリートチルドレン。1ルーブルちょうだいって言ってる。
それが分かった瞬間、「出た――――――――!!!!」と心の中で叫んでしまった。

初めてのロシアだし、夜だし、言葉分からないしで頭の中はパニクルー。
後ろから聞こえてくる足音が怖くて怖くて、のび美と手を繋いでホテルを目指す。
怖いよ〜怖いよ〜と思いながらもお互いを見るとなんだか笑えた。
一人だったら、半分泣いてるわ、こりゃ。

★ロシアのホテルって★
途中現地の人にホテルの場所を聞きながら、やっと到着。
荷物は重いし、体は火照ってるし、でもやっと安心できた。
ロシアの宿泊施設は貧相、というイメージがあったけど、部屋はまぁまぁステキ。部屋は、ね。
バストイレは一部屋になっていて、バスタブがナッシング。配管丸見え。
しかも期待通りにお湯が出なーい!
でも、贅沢は言っとれん。疲れたので、もう寝る。


=2nd day 9/9 くもり=

★ハバロの街並み★
朝、改めて見るハバロの町並み。コンビニが1軒も無い代わりに、スタンドと言えばいいんだろうか
タバコやお菓子を売っている、電話ボックスを大きくしたようなキオスクっぽい店が沢山ある。
品揃えは豊富だ。商品で店員が見えないんだもん。
こんなに同じ店があって、生存競争はどうなっているんだろうか、と疑問に思えるほど。
共産圏て、そんなもんなんでしょうかねぇ。
ディナム公園で休憩。大学が近くにあるからかな、大勢の若者がジャージ姿でランニング。
中にはキャミソールとかヘソ出しなんてスバラシイ格好のコがいた。見てる方が寒いよっ!

★トイレに辿り着くまで★
「コンビニがある=立ち寄れるトイレがある」という方程式が成り立つのは日本だけ?
日本では当たり前の事が、外国ではそうとも限らない。一番痛感するのが、トイレ。
とりあえず人に聞いてはみるものの、何て言われたか分からないんじゃ、話になりませぬ。
4人くらいに聞いて、やっとこさ公衆トイレを発見。探すこと数十分。
その時の感動は「阪神マジック点灯」級であります。
ちなみにここは有料5ルーブル(1p≒4円)。掃除が行き届いていて安心しました。

★中央市場でごはん★
市場って、ホント楽しい!何でも揃う、ミラクルプレイス。
ここでジュースとパンと林檎を買う。ジュースはファンタ。
日本のものでは見たことの無い赤色で、новаяと書いてあったので新商品かと見た。
味はベリー系。結構甘かったけど、おいしい!
コカコーラボトラーズの商品が売られているのを見て、じわじわとアメリカのものが
ロシアにせまってきてるんだなぁと感じた。
そうそう、市場で金総書記のバッヂを着けた北朝鮮の人と思しき男性を発見。
彼は何しにきたんだろう。

★ハバロフスク駅★
シベリア鉄道、ロシア号に乗るため、ハバロフスク駅へ。
昨夜は見えなかったけど、駅が工事中なためどえらい姿であった。
何か落ちてきたら一発で旅立てそうな危なっかしい感じ。
駅は薄暗くて、出入り口から人が出てくる様はまるで「囚人が朝礼に行く」よーな風景。
正直、私をウキウキさせる要素は何一つとして無かった。

★ついにロシア号に乗る★
たらったたーらたーららら〜らー♪生・世界の車窓から。
列車に乗ってからはウキウキである。3等のコンパートメントは2段ベッドが2つ。
つまり定員4人。私たちは仕事でウラン・ウデまで行くと言うロシア人女性と一緒になった。
女車掌は外国人にも容赦なくロシア語でまくしたてるように話してくる。
どうやらシーツは2人で60p要るようだ。お金取られるのか…

シベ鉄は不思議な空間です。端っこ(ウラジオストック)からモスクワまで約1週間。
時差が、日本と比べてハバロ+2時間、イルクーツク±0時間、モスクワ−5時間。
車内はモスクワ時間が支配している。でも窓の外は現地時間の景色。
…いつ寝ればいいんだ!?いつ食べればいいんだ!?
食っちゃ寝、食っちゃ寝の3日間が私たちを待っていた。

シベ鉄の楽しみその1、サモワール。
サモワールというのは、湯沸し器サービスのこと。いつでも好きなときにお湯をもらえる。
お茶やスープ、インスタント食品に大活躍。私たちは味噌汁を持参。
ウキウキしてサモワってみたけど、これがまた大変な作業で。
お湯は言うまでも無く熱湯。列車は揺れまくる。
狭い廊下ではしゃぐ子供からタックルされたらタダでは済まない。間違いない。

シベ鉄の楽しみその2、車内販売。
売り子さんがなにやら言いながらカートを引いてやってくる。
お酒やジュースやお菓子やパン。私たちからすれば宝の山に見える。
ピロシキとハンバーグのようなものを買ってみた。これが、なかなかイケル。
お腹が満たされたらおネムの時間。私は2段ベッドの上段。マジ勘弁というくらいに狭い。
私でも狭いと思うんだから、さぞデカイであろうロシア人男性はどーなっちゃうんだろ。
おっこちないように、紐でくくりつけて壁に体をすりよせて横になった。
こうしてシベ鉄の最初の夜が更けて行った。


=3rd day 9/10 晴れ時々くもり=

★ずっと列車の中★
車内はモスクワ時間でも、窓の外は現地時間。体内時計もアテにならない。眠い。寒い。
窓の外を見てみると、ずーっと荒野が広がっている。時々道を見かけるけど、車なんて見ない。
本当、ロシアって広いんだなって実感する。
同じコンパートメントの人(確か、イリーナって名前だった)とお菓子を交換したり、
ロシア民謡「黒い瞳」を教えてもらったり、仲良く交流。
言葉は分からないけれど、ニコニコすればなんとな〜く分かってもらえるみたい。
こーゆーのって旅の醍醐味だよねん

★駅で食料調達★
列車はずっと走りっぱなしではない。主要な駅では20分くらい停車する。
ホームに地元の人達が集まって、お手製の食べ物を売りにくる。
これが、私のシベ鉄の楽しみその3。
またもストリートチルドレンに絡まれながらも、こけもも(と思しき実)とサラダ、ペリメニ、
こふきいもみたいなジャガイモをゲッツ。
ロシア人のロシア人によるロシア人のためのロシア料理に舌鼓を打つ2人。
「これは何の味だろう?」はあるけれど、受け入れられない程じゃなかった。

のどかな風景です。こんな所にも駅があるんです。ここで食料調達!
あ、被写体は私です。お恥ずかしいのでモザイクをば…


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