さえもん のび美の どこでもドアなし
ロシア旅行記


=7th day 9/14=

★モスクワの地下鉄★

東京の地下鉄やロンドンのチューブは複雑だ、と思う人は多いと思いますが、
ロシアのメトロは結構簡単に乗れます。
まず線の名前が数字。ロシア語って長ったらしくてややこしいから、助かります。
全部で10路線。4号線が中心的な環状線になっていて、他の9路線が4号線に交わっています。
だから、4号線の駅に行けばどの線にも乗り換え可能ってワケ。
そして、どの駅も美術館のように美しい!像がある駅はざらです。
壁が白っぽいので(大理石?)明るく感じ、ロシアという暗そうなイメージを払拭させてくれます。

それと、ロシアのメトロって、エスカレーターが長くて高速!
満員電車も大変だけど、満員エスカレーターはもっと大変。
足元が見えないから、エスカレーターの終わりが分からないから転んじゃいそう。
私たちが珍しいのか、長い長いエスカレーターを登っている間しげしげと見られちゃいました。

イズマイロフスキー・パールク駅(確か…)キレイです。


★広くて美しい、赤の広場★
あまりにも有名な赤の広場(クラースナヤ・プローシャチ)
赤い建物は見えるけれども、広場自体は赤くは無い。
クラースナヤは格変化形で、赤の他に美しいという意味があるし、
赤と関連して、ソ連革命支持とかソビエト側、という意味もある。
どの意味でそう名づけられたのかは知らないけれど、クラースナヤというだけあって、美しい。
ちなみに、ロシア語でイクラは「クラースナヤ・イクラ」。イクラって実はロシア語で、
魚の卵という意味。だからイクラは「赤いイクラ」でキャビアは「黒いイクラ」と言います。
話が脱線してしまいました、なんせウンチク大好きなんで。

赤の広場はグム百貨店や国立歴史博物館(赤い建物)、ワシリー聖堂に囲まれ、クレムリンがすぐそこ。
ここにはレーニン廟もあります。
ロシアの歴史を称える建築物がオンパレード、月9のキャスティングさながらです。
クレムリン開館の10時まで時間があったので、城壁をくるりと回ってみました。
公園を通ると、無名戦死の墓に着きました。
(のび美が無名を「むみょう」と読みました。そりゃ「無明」だろぅ…)
火が絶えずともしてあって、死んだ兵士たちの魂を静めているようだった。
墓石には「レニングラード」など戦士たちが没したと思しき地名が彫ってあり、
花が手向けられていました。ソ連、ロシアという国は多くの人々の流血でできたのだ、と。
のどかな公園の中で、ここだけ雰囲気が違って感じます。

★ロシアにマクドナルド★
ジワジワとアメリカ的なものがロシアにも迫ってきています。
普段はあまりアメリカにいいイメージをもっていないのですが、旅行に限り、
アメリカに感謝します。アメリカってか、アメリカの企業に、だね。
マクドナルド――そこは旅行中、お金を使わず気軽にトイレに行けるミラクルプレイス。
モスクワでもマクドナルドはまだ珍しいのか、客がごった返し。(私の知る限りモスクワに2店舗)
私たちは目立つ存在であるけれども、人ごみにまぎれてトイレを拝借するのは簡単な事。
トイレしか用事は無かったのですが、お昼時だったので結局ここで食事もしてきました。
マックチキンを注文したのですが、日本にはないメニュー(味)。
そしてバリューセットみたいなものがありませんでした。これがあると注文が楽なのにな

★感動の、クレムリン★
無名戦死の墓などをウロウロしていたら開館時間が過ぎてしまって、入場口には人、人、人!
人ごみを避けて、先にランチして、それからクレムリン入場。
クレムリンとはもともとは城壁という意味。
城壁内に、大統領府や聖堂などいくつもの建物があって、どれも凄い。

まずはブラゴヴェッシェンスキー聖堂。またの名を聖母受胎告知聖堂。
初めて見るイコン(聖像画)に圧倒!ものすごい数!更に壁一面にフレスコ画!
どこから見たらいいか迷いました。そしてアングリ口が開いちゃいました。
次にアルハンゲルスキー聖堂。ここもイコンとフレスコ画で溢れていて、
幾人モノ貴族とツァーリ(=皇帝)の棺がありました。
一つだけ目立つ棺があって、それがイワン雷帝のもののようでした。
十字を切り、額をあて、口付けをする人が数人いました。
ここは聖堂。ロシアの人にとっては観光地でもなく博物館でもない、神聖な場所なんだ。
そう感じていると、アニマという聖歌隊が美しい歌声を披露してくれました。
祈る人、厳かな雰囲気と聖堂いっぱい響き渡る聖歌。雰囲気が盛り上がる。
あまりにも美しく、感動したのでアニマのCDを衝動買いしてしまいました。
時々ウチに聖歌が流れます。今年のクリスマスは、このCDやね♪

ウスペンスキー大聖堂。空の青と金の色合いがステキ

次に見たのは祭服教会というクレムリンの中でも小さな建物で、木彫り細工がありました。
そしてウスペンスキー大聖堂へ。ここには雷帝の玉座がありました。
どの教会、聖堂もイコンとフレスコ画の嵐なので、いよいよ何がどれか分からなくなってきた…。
そしてパトリアーシェ宮殿へ。 ここはツァーリ達が使った食器などが展示されていて、
それまで見てたものが神聖なものだった分、生活感が伝わってきて面白かったです。
生活感が伝わると言っても、豪華絢爛な品物ばかりだからロマノフ朝は恐ろしい…

そして最後に、ロマノフ朝の財力と権力の恐ろしさがギッシリの 武器庫へ。
2階と3階が展示室で、2階は衣装や武具&馬具、王冠、馬車が展示されていて、
3階は金細工などの宝。あのインペリアル・イースターエッグも3階です。
まずは2階から。私が師と仰ぐ(?)エカテリーナ2世の着ていたドレスを発見。
当時の流行で、か〜なりウェストが細い、細すぎる。

私の記憶が正しければ、これはエカテリーナが結婚式か戴冠式でお召しになったドレスです。

また、彼女は乗馬が好きだったので、にらんだ通り彼女の馬具一式が展示されてました。
静かに興奮。
エカテリーナゆかりのものでなくても興奮するくらい、すごいものは目白押しでした。
例えば、王冠。1つ3kgするというから、金と宝石の凄まじさが伝わってきます。
そして馬車。とにかくドデカイ!幅を取るドレスをお召しの姫君が乗るのだから、当然?
3階にあがると、そこは宝、宝、宝!金銭感覚が狂ってしまいそうです。

ちなみに、このページの左に並んでるのが、インペリアル・イースターエッグのうちの1つです。

見て!この財宝!カリブの海賊な気持ち、分かりません?
パイレーツ・オブ・カリビアン上等!ジョニー・デップ万歳!宝だ、ひゃっほ〜ぅい!


=8th day 9/15=

★ロマノフの家★
ロマノフ朝の初代皇帝ミハイル・ロマノフの祖父の屋敷だった建物そのまま使った博物館。
17世紀ごろの当時の生活用品や衣服が展示されていて、豪華絢爛なクレムリンとはだいぶ違う。
机や衣装ケースなど、部屋がそのまま再現されていて、生活がアリアリと伝わる展示も、
また趣があって面白いですね。
ラッキーなことに、当時の服を来たスタッフがいて、かなり雰囲気盛り上がりました。
当時のロシア人て小さかったのでしょうか?扉が小さく、私の身長でも頭ぶつかる物もありました。

★聖ワシリー聖堂★
名前は知らなくとも、その姿を知らない人はいないだろう、聖ワシリー聖堂。
毒々しいほどの派手な色使いのたまねぎ形の屋根がいっぱいの、
遊園地のアトラクションみたいな、ゴテゴテした、あの建物。
実は今夜夜行列車に乗るので、ホテルはチェックアウトを済まし、荷物を背負ったままの観光なんです。
ロマノフの家では無料の荷物預かり所があったのですが、ワシリーにはありませんでした。
がんばって、重い荷物に耐えよう。なのに一部の階段の段差がありえないほどで、登山の域。
ハァハァ息切らしながら展示を見ていた怪しい日本人2人組。
さえもん的に、ワシリーは中よりもやっぱり外のほうが見てて楽しいです。

ロシアの代表的な建築物と言えば、まずコレでしょう

★レニングラード駅★
ロンドンやパリなどのヨーロッパの大都市では、駅名が行き先の名前になっている。
モスクワも同様で、目的地別に駅が複数ある。
今夜は「赤い矢号」という夜行列車に乗って、サンクトペテルブルグへ向かう。
行くべき駅はレニングラード駅。昔サンクトペテルブルグはレニングラードと呼ばれてたからね。
でも今は正確にはオクチャーブリスカヤという名前です。あまり浸透してないみたいだけど。
レニングラード駅があるところは近くに駅が3つあって、とてもゴチャゴチャしてました。
どれがレニングラード駅か分からず、人に尋ねてみることに。
そこに割って入っていたおばさんが、私も行くところだから付いてきなさい、と
私たちを案内してくれました。
チケットを見せると、電光掲示板を確認してくれました。
全くロシア語を解せない私たちに、イッパイロシア語で説明もしてくれました。
何度も「分かった?」と聞いてきて、私たちの顔が「なるほど」ってなるまで色々教えてくれて、
本ッ当親切なおばさんで、とても感じのいい人でした。

★赤い矢号★
23:40、待合室からホームへ移動してみると、私たちの列車がスタンバっていました。
私たちのコンパートメントは4号車。今目の前にあるのが16号車。かなり長っ!
はしゃいでるのか慌ててるのか分からないテンションで4号車のコンパートメントへ。
ガラガラガラ…ドアを開けると、アジア系の女のコが2人。
結構中国人を見かけたので「中国人?日本人?どっち?何語で挨拶しよう?」と考えてしまたっり
2人の会話から、日本人(しかも関西人)と判明。言葉が分かる同士だと、何かと落ち着きます

車両はシベリア鉄道のロシア号と同じでした。
相違点と言えば、車内サービスの弁当と新聞があったくらいでしょうか。
あと、赤い矢号なだけに、毛布が赤色でした。


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