=9th day 9/16= ★芸術の都、サンクトペテルブルグ★ 赤い矢号にゆられ、早朝サンクトに到着。ちらほら日本人を見かけてソワソワする2人。 もう慣れたもんさ、とサクサクッとメトロに乗り、宿泊予定のホテルの最寄駅まで。 地図も町並みも分かりやすくて、迷うことなくホテル「ネバ」に到着。 部屋で荷物をまとめてながらも、「早く!早く!外出たい!」とワクワクしてました。 そして私には、ロシア最後の都市サンクトで手に入れなければならない買い物がありました。 ★愛人に囲まれた、エカテリーナ2世像★ エルミタージュ美術館が1番の目的。その道の途中にも見ごたえのあるものがあり、 それらを見ながら、エルミタージュを目指す。 ルートとしてまず最初に見るのはネフスキー通り沿いにある公園。 公園と言うよりも、そこにあるエカテリーナ2世像がお目当て。 この像、エカテリーナの足元に、歴代の愛人たちの像も 一緒になっているのだ。 馬にまたがる英雄や王様の像は数あれど、愛人を従えた像ってのは珍しい。 オルロフやポチョムキン、それぞれの名前が刻まれている。 愛人たちに混ざって、女性が一人。彼女はダーシコワ婦人。女帝の良き理解者だったとか。 もし今私が像になるなら、誰が足元にいるだろう。……いやしない、いやしないよ。 ズラリと男を従えております。羨ましい…かなぁ? ★カザン聖堂★ 公園からネフスキー通り沿いに直進、信号交差点の角っこにカザン聖堂はあります。 コリント式の柱が幾つもあって、その数なんと94本!いやぁ、実に美しい聖堂であります。 中はもっと美しく、厳かでした。 観光スポットなので、博物館のように整備されているかと思いきや、聖堂そのまんま。 予想より観光客も少なくて(ツアー客は皆エルミタージュ行きと見た)、周囲は信者ばかり。 私の考えが、甘かった。「歴史ある美しい建築物=観光資源」ではなく、 歴史あれば、それは他の誰より現地の人の歴史あるものなのだ。 私たち外国人に見せるためだけにあるのではない。聖堂は現地の人の信仰の場。 女性は皆頭にスカーフを巻いていて、それが、なぜか皆が皆、似合っている。 そしてなぜか、おばあちゃんが多い。 イコンの前で3回十字を切り、額を付け、口づけをして、最後にまた十字をきる。 1つ1つの動きに、丁寧に信仰心を示すオーラのようなものが感じられました。 ふと気づいた事があるのですが、十字の切り方がちょっと違う、かも。 自分自身の信仰がキリスト教じゃないのであくまで推測の話ですが、 十字って、左から右に(つまり心臓からその反対側へ)、そして上から下に切りますよねぇ。 ロシア正教では左右が逆だったんです。 違ってたらゴメンね… ため息をつきながらイコンや祈る人を見ていると、祭壇から聖職者が出てきました。 聖書か何か読み上げているのですが、お経にリズムというか、声のトーンが似ていました。 そのお経ライクなのがだんだんメロディーに乗ってきて、盛り上がったところで聖歌隊の歌! 「いつの間にそこにいたの!?」というツッコミはおいといて、自分の日常には無い ロシアの日常に大感動しました。そして何と言ってもクレムリンの聖堂同様、 歌の美しい事! 普段「美しい」なんて言葉口にしないのですが、なぜなのかが、分かりました。 その美しい歌声の響く中で、人々は聖職者の持つ十字に触れ、とてもありがたそうにして その場から離れて行きました。 本当に、本当に、ここは別空間でした。 ★スパス・ナ・クラヴィー聖堂★ この聖堂の名前、未だにいえません。噛んじゃう。 この聖堂はモスクワの聖ワシリー聖堂に似せて作られたもので、 チャームポイントのあのたまねぎ型ドームがついています。 これまたゴージャスで立派な聖堂です。二番煎じのくせに素晴らしい。 遠くからは全体を眺める事が出来ない為、近くに寄って初めて聖堂全体を見ることができます。 だからかな、とっても大きく、かつ威圧感を感じるんです。 ワシリー聖堂を作らせたイワン雷帝は、その完成度と美しさとユニークさに感激し、 今後同じ物が作られないよう、聖堂を設計したポストニクとバルマ2人の目をくり抜いちゃった という話があるのですが、これじゃぁ彼らはくり抜かれ損だ…。 近くからのショットなのでちょっとビミョ〜なアングルです ★やっぱりな買い物★ お土産市で、ロシアのイメージのあのフワフワの帽子を買いました。 赤い矢号を降りた時に声をかけてきた日本人の男の子が持っていて、 モスクワで200ルーブルで買ったそう。 高かったらコワイなぁと避けてましたが、相場が分かればOK。 そんなに高い買い物でもないので、それを知ってから買わなきゃな、と狙ってたんです。 店のお兄さんが言うには500だったけど、どうにか300にしてもらいました。ふぅ。 私値切るのってうまくないんだよなぁ。 友達の多くが「さえもんならあのフワフワのロシア帽子を買ってくるに違いない」派で、 皆さんの期待にお応えして買ってしまいました、て話。 ★またも、出た!★ イサク寺院を外側から眺めて、お昼を食べる事に。 カフェらしい店が見当たらず、見つかっても高級そうなレストランで私たちには無縁。 やっぱり公園でパンでも食べるのが妥当と見て、旧海軍省近くの公園へ足を運びました。 ハンバーガーのスタンドがあり、ラッキーな事にスープも売ってました。(小寒かった) 売り子のお姉さん(でも多分私より年は下だろうなぁ…)も感じのいい人だし、 やった、おいしいごはんが食べられるぅ!とお財布を開けた、その時。 15歳くらいの男の子がタバコ!を吸いながら何やら話し掛けてきた。ジェスチャーでモロ理解。 「1ルーブルでいいから、お願いっ!(と手を合わせる)」 …出た… 情けない男の「(パチスロでボロ負けしちゃって)千円でいいから貸して!」という感じの頼み方。 あんたねー、じゃぁタバコやめなよ、ロクな大人にならないよ?と説教したい気持ちもあったが、 言葉が分からないし、HETニェット(=NO)と言ってそそくさと逃げました。 これで3回目、ふぅぅ、これにはまいります。 ★美術館のセレブ、エルミタージュ!!★ エルミタージュとはフランス語で隠れ家と言う意味だが、隠れ家の割には堂々とした佇まい。 そして、ここは学生の見方国際学生証が力を100%発揮できる場所である。 何と学生入館料フリー。本当、学生のうちにこれてよかった♪ 「ぉお!ここにあったのか!」と感動した展示物はエカテリーナ2世の肖像画(あって当然か)と ナポレオンの肖像画、その妻ジョセフィーヌの肖像画、レンブラントのアブラハム。 どれも社会科の教科書で見たことのあるあまりにも有名な作品ばかり。 美術の教科書で見たことのある作品も、もちろんありました。 マチスの「ダンス」はここエルミタージュの近代絵画の階の目玉でしょう。 近代絵画や抽象画はあまりよく分からないのですが、人間の躍動感に溢れる力が感じられる作品で キャンバスの大きさがその迫力に拍車をかけています。 こんな名画を目の前にできるのは滅多にないです! けど、私たちの興味はもっぱら2階の19世紀までのヨーロッパ芸術でした。 美術館自体が美術品なので、絵画を見る前にウットリしてるから、たいしたところです、ここは。 しっかし、広すぎるわ……展示品全部を見るには数日必要ってのはハッタリじゃなかった! せめて1階に1日、計3日は欲しい所を、私たちは1日で見なければならない… 部屋が無数にあり、くるくる回っているうちに、自分が今どこにいるのかも分からなくなる始末。 だけど、だけど、素晴らしいものを見れて良かったです。 (左)エルミタージュ美術館の階段!シンデレラごっこできますよ! (右)空中庭園。エカテリーナ女帝だけしかみる事ができなかったとか。キレイでした ★思わぬスポット★ 素晴らしいものを見て心と目が満たされましたが、お腹はペコペコののび美&さえもん。 外はもう薄暗いし、ホテルの2階にレストランがあるので、そこで夕食をすることにしました。 しかし、レストランからは物凄い音量の音楽が聞こえてきます。そんなレストランありえへん。 ちょっとヤな予感がしましたが、ハードロックカフェに来たつもりで食べよう…とドアを開けると 薄暗いホールにミラーボールがキラキラクルクル☆ムーディーに踊る男女。 ここは娘ッコ2人でくるところじゃない…… 即回れ右なのでした。 でも1階にカフェがあるじゃないか。軽い食事になるかもだけど、ここにしよう。 ドアを開けるとビールを飲みながら友人と語らうオヤジさんがたむろしている、 カフェとイギリスで言うパブの中間みたいな店で、ここも娘ッコ2人でくるところじゃない…… けど、お惣菜があるし、パンもあるし、ここで食べましょうということに。 ただ、客のオヤジさんたちにしげしげと見られました。もぉ慣れっこじぢゃい。 =10th day 9/17= ★朝からハプニング★ 「姉さん事件です」とは某ドラマの主人公のお決まりの台詞ですが、まさに今朝のための台詞。 のび美は電灯に洗濯物のシャツ(厳密にはババシャツ)を被せて干していたのですが、 色が黒だったから?焦げちゃいました。洗ったら、やぶけて穴が開いちゃいました。 ハタから見ていた私としては笑い話ですが、 本人にとっては寒いヨーロッパを旅行中につき死活問題、事件です。 ★お着替えレストランで朝食★ 朝食チケットを持ってレストランへ。このレストラン、昨晩撤収した例のレストランです。 すっかり雰囲気も落ち着いて、あのミラーボールもおとなしく収まってます。 朝ご飯はビュッフェ方式。ナスの炒め物やハンバーグなどちょっと重めの物、 お決まりメニューのパンやハム、チーズ、ゆで卵、ジュース、ミルク、シリアル。 ビックリ発見なことに、シリアルにかけるミルクが暖かい。しかも、イケる! しかしゆで卵が力の限りゆでられてて、黄身の周辺が黒くなってた… ★ペトロパブロフスク要塞★ ペトロパべッ…ペテロパブロふフフ…早口言葉の仲間入りが出来そうですペトロパブロフスク。 ネバ川にある小さな島にあります。 本当はそこまで足を運びたかったのですが、時間がなくて対岸から眺めるだけ。 ぅぅ、もっと時間を取れば良かったなぁ。天気が良かったので良い眺めでした。 同じ青でも川と空、こんなに違う。すっごくキレイでした ★夏の庭園★ サマーガーデンとも。英語にするとやたら安っぽくなってしまいますね。 ここは像がいくつかあって、芸術の都にふさわしい公園です。 スケッチをしているひとがあっちにもこっちにも。さすが、です。 散歩するもよし、ベンチに座って読書をするもよし、スケッチするもよし、デートするもよし。 とてもいい天気。こんな立派な像がそこかしこにあります ★レストラン・サンクトペテルブルグ★ 最後のロシアでの食事はちょっと贅沢にロシア料理を食べたいという事で、レストランを探す。 スパース・ナ・クラヴィー聖堂の近くに、このレストランがありました。 入り口から向かって左側に荷物を預ける所があって、右側にレストラン。なかなかいい雰囲気です。 ツアー客の予約が入っていたようで、結構皆さんカジュアルな格好。 あ、これならパーカー&ジーパンの私たちでも大丈夫かな?思い切って入ってみました。 メニューを見せてもらうと、かなりの品数。 サリャンカなどのロシア料理が気になるけれど、ここは手っ取り早くランチコースを。 2つコースがあって、のび美と1種類ずつオーダー。 私が頼んだランチはパン、フレッシュサラダ(チーズがマジウマ!)、きのこのつぼ焼きスープ ペリメニ、ラズベリーのムースケーキ。のび美のランチは何だったかうろ覚え…… どちらもすごいボリュームでスープの時点でギブアップ気味になったほど。 おいしいロシア料理をお腹イッパイ食べて12ユーロ。 日本円で約1500円。東京で考えたらこれだけの雰囲気と量でこの値段はお得な方かも。 いやぁ、満足満足♪ ★メトロでついに遭遇★ エストニア行きのユーロラインバスが出てるバルチースキー駅に行くためにメトロに乗る。 今回はきゅうくつ満員電車。乗客の流れに押され、のび美とはぐれそうになって、手を繋ぐ。 そこへ、アジア系の不審なおじさんがこっちに近寄ってきた。 変に体を摺り寄せてくるので気持ち悪い。痴漢?と思った。のび美もそう思ったみたいで 私に目配せして「このおじさん…」と呟く。で、ふと、かばんを見ると、ちょっと開いてる!! ぇぇええ゛!?スリ!? 犯行の様子が見えないように右腕にジャケットかけてるし、やっぱスリだー 電車を降りてすぐさま被害状況を確認! …すると… スられたのは、ほんの数カペイカしか入っていないダミー財布。はぁあ、ダミーでよかった。 ヤツのガックリした顔が見てみたいよ、プンプン。 ★バスを待つatバルチースキー駅★ 駅を出たらすぐターミナルが見える。バス待合室のようなスペースがない。 バスがくる時間(深夜)までどう過ごそう…広場と駅構内を往復して時間を潰してみる。 暗くなると当然寒くなるので出来るだけ暖かい所、という事で駅構内でボーっとする。 重い荷物でダメージ肩なのでお互いマッサージしあってると、警備のおじさんがこっち見てる。 赤の広場の前で座って休憩していた時に怒られた事があったので、今回も そこで休むな、と怒られるかな…とびびってたら、おじさんニコニコ顔で 「マッサージかい、いいねぇ。仕事で疲れて肩コリコリだよ」と声をかけてきました。 (↑ジェスチャーから推測される内容で、ロシア語自体がわかったわけじゃないです…) 最初は怖い感じだと思いましたが、ロビン・ウィリアムス似の可愛らしいおじさんだなぁ。 私が肩をもんであげると「ハラショー、ハラショー♪(=GOOD)」を連発。 本当におじさんの肩は硬くてコリコリでした。夜遅くまで働いてるからかなぁ。 それからおじさんとちょっとの間、話をしました。 どこから来たの?どこへ行くの?何を勉強してるの?などなど。 なんとなーく通じてるような、やっぱり分からないような。 メトロでスリにあってロシア最後にヤな思い出できちゃったよー、だったけど、 最後の最後でいい思い出ができて、本当に嬉しいです。 |
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