= 3rd day 2/9 =
★ドンキホーテと風車★

7時朝食、7時半出発という強行突破な朝のスケジュールをこなし、
一行はラ・マンチャ地方、コンスエグラへ。
この町はドンキホーテの作者セルバンテスのゆかりある町だとか。
で、ここが、あのドンキホーテが怪物と思い込んで風車に突進したシーンの
舞台だといわれています。

まずその風車を見に丘をバスで登っていきます。
ここには気さくだけど商売上手なおじさんがいて、観光バスが通ると、
車に乗っておいかけてくるんです。で、自分の風車の鍵を開けて、中を見せてくれるんです。
もちろん、有料ではありますが、60セント、安いもんです。
でも面白いのは風車の中よりもおじさんのほうかもしれない。
本当誰に教わったの?て日本語を連発してくれます。
若い女性を見ると「ムスメ〜!」、おばちゃんを見ると「トシヨリ〜!」。あわわ。
さらに「もうかりまっか?」なんて言葉を知っていた。…関西人…
残念なことに寒くて霧で、景色は真っ白でした。
その後、セルバンテス御用達の旅籠町で休憩。

★コルドバ★
昔〜昔、イスラム勢力の王朝がこの地に存在していました。
スペイン(南部)はヨーロッパ文化とイスラム文化の融合した、不思議なところです。
十字軍の遠征以降、イスラムを蔑視していたきらいのある西洋ですが(私感)、
いまはむしろVSアメリカって感じですよね。
確かに当時レコンキスタ=国土回復運動というものがありましたが、
美しい建築物は破壊されず(されたものもあるけど)残っています。
当時のえらい人が、その美的財産を認めていた、ということですよね。

橋の向こうから見た、コルドバの街

まずはランチ。メルルーサという白身魚の素揚げ、付け合せはフライドポテト。
なんだか、イギリスでいうフィッシュ&チップスみたいだ。
ガスパチョ=スペイン冷製トマトスープは濃厚な味がしてグー。
お腹イッパイ食べて外に出たら、女の子(多分同じ年くらい)6人が
フラメンコを踊っていました。
アルバイト代わりに踊ってお金を集めてるみたいです。美女だらけ。
いい目の保養でした。ししし。

★メスキータ★
メスキータとは、イスラム寺院。固有名詞でメスキータと言う場合は、
ここコルドバのものを指すそうです。
テリ―さんというイギリス出身のガイドさんが案内してくれました。
おお、日本語上手!そしてユニークな人だ!
このメスキータは250年もかけて、3回増築が行われたそうです。
そんだけ時代がたてば、建築様式も様々。
アラベスクに、ゴシック式、ルネサンス式、バロック式…

外は2月だというのに、ポカポカ。でも1歩中に入るとヒンヤリ。
「あぁ、イスラムっぽいなぁ」というアーチ付きの柱がズラリと並び、
そこから奥へ進めば「あぁヨーロッパっぽいなぁ」という壁や天井の装飾。
本当、不思議な空間だ。そして美しい。
こんなの、スペインでしか見られない!

 
同じ建物の中ですよー!こんなに違った文化が混在してるんです!

★裏道巡り★
ガイドさんが細い道を案内してくれました。
近道する為に通り抜けようとしたお店で買い物が始まったり…
真っ白な壁の建物に挟まれた細い坂道。
その真っ白なキャンバスに色とりどりの花が咲いている。 花の小道
それに、真っ白な塀に白い大理石(?)の床に池や咲き乱れる花を抱える、
パティオ=中庭。 イングリッシュスタイルなガーデニングとは違った趣で、
カラフルで明るくて、華やか。
いいところにきたなぁと思えた。

 
左:明るい色調で、気分もウキウキします。ある意味ロマンチック街道
右:スペイン的中庭、パティオ。ここを眺めながら食事やお茶って、オシャレだよねぇ


土地勘も方向感覚もつかないまま、ただガイドさんについて細い道をクネクネ。
ここではぐれたら絶対迷子になる自信100%バレンシアオレンジジュース。
で、ガイドのテリ―さん、ある人物の像の前で足を止めた。
この像は12世紀初めて白内障の手術をした目医者だとか。
で、またチョット進んで、足を止めた。

今度はユダヤ人(ここいら周辺はユダヤ人街)哲学者の像。
この人の足だけ色が他と違って、がなにやらピカピカてかってるんです。
それは何故かと言うと、「彼の足を撫でると頭が良くなる」というジンクスがあるのです。
それを聞いた皆、一斉に像に群がる!だから私ものび美も負けじと足を撫でる。
「卒論が通ってますように!」※この時はまだ結果は出ていなかった
哲学者様のおかげで卒業はできましたが、私の頭は救い様がないのか、相変わらずです。


赤で囲ったトコ、色が違うでしょ?さすられまくった証拠です

★セビーリャ★
今夜の宿はセビーリャです。
まずホテルにチェックイン。その後、再度集合して夕食。
チェックインしたらザっと荷物を置いて、集合時間まで近くのスーパーで買い物。
本当時間がないからダッシュダッーシュ、ダッシュ(キック・エーンド、ダッシュ♪)です。
噂で聞いた、グリコのヨーロッパ向けポッキー「MIKADO」を発見。
外国で日本でも売ってるお菓子を見るとついつい嬉しくなってしまいます。
世界のNesle、キットカットだって、表示が日本語じゃないだけで興奮する私ですから。
いそいでお土産をここで調達しました。
一緒のツアーの新婚さんはお土産を方々に配らないといけないらしく、
大変そうでした。
オリーブが安い!オリーブオイルも安い!これだけ買えば間に合うかしら!
あの人の分はどうする?みたいな。
後で戦利品の品評会をしました。

夕食のメニューは子羊の煮込み料理。臭みが消えてて食べやすかった。
しかし、一緒に食べる人の年齢層がイマイチ合わないためか、
雰囲気としてはやっぱり大して美味しいものがない。

食事の帰り、バスにアントニオさんが娘さんとそのお母さんを連れて来ました。
マリア・ホセちゃんていうんですが、とても可愛い女の子でした。
でもマリアちゃんのお母さんとアントニオさんは夫婦じゃないんです。
昔離婚しちゃったんだって。
ツアーだけど、ちゃんと人間ドラマを垣間見てしまった、そんなセビーリャの夜でした。

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