= 6th day 2/12 =
★朝からひたすらバス移動★

アリカンテからバルセロナまで、半日かけて強行突破な移動。
大変だけど、運転手のアントニオさんの方がもっと大変だ。
まだ外が青暗い時間にホテルをチェックアウト。
車窓を見ていたら、東=海の方に、溶けるように眩しい赤色の朝日が!
すごく綺麗で、その色は言葉に形容しがたいくらい。
光がじわぁっと山の陰から溢れてきて、あっという間に空高く上っていった。

★タラゴナの水道橋★
高速道路をブッ飛ばしていたアントニオさん(現にスピード違反級速度)、
突然スピードを緩めはじめて路肩にバスを駐車した。
SAがあるわけでもない。
そのかわり、思わぬ観光スポットがあったのだ。アントニオさんのサービス♥
路肩から茂みに入っていくと、ローマ時代のタラゴナの水道橋が目の前に!
近くに寄って見ると、橋を渡ることができるようになっていました。
大昔は、ここを水が流れていたんだなぁ。
ローマ帝国って計り知れない。強大な権力があったんだなぁ。

ローマの香りがプンプンの水道橋。予期せぬ観光に感激です


★着いた!バルセロナ★
や、やっと着いた、バルセロナ。窓の景色もだんだん建物や車でいっぱいになってきた。
今までのんびりした所を周遊していたけど、また都市にやってきたわけだから、
貴重品の管理など、気をつけなくてはね。

まずはハラペコリンなので、レストランでランチ。
今日のメニューはサルスエラ※スペイン風なブイヤベースみたいな料理。
イカもあさりも、ムール貝も、海老もどれもおいしい!トマトソース最高!
やっぱり太陽の恵み豊かなスペインだなぁ、美味しい。
オリーブ文化圏では、トーストにオリーブオイルをつけて食べるそうですが、
スペインではトマトをこすりつけて食べる方法もメジャーなんだって。
奥のテーブルの現地おばあちゃんがトマトをスリスリしてました。

★モンジェイクの丘★
モンジェイクの丘から、バルセロナの街を臨むことが出来る。この街もデカイなぁ。
サクラダ・ファミリアの方を見ると、工事中なのがよく分かる。クレーンが見えるからね。

オリンピックスタジアムを通る。当時は人で溢れ返っていたんだろうな、
今は静かにひっそりと存在している。
グラウンドに入ると、目の前にザァっとトラックが飛び込んでくる。
おおお、アスリート魂揺さぶりますなぁ。(陸上経験ナシ)

運動神経ダメダメなくせに、トラック1周ダッシュしたくなる!

★ガウディを訪ねて〜グエル公園★
ガウディが設計したサンタ・マリア学院を通って、グエル公園へ。
実はここは公園ではなく、未来の住宅地を構想して造られたんだって。
そう考えると、このカラフルなのに悪趣味ではない配色といい、曲線美といい、
やはりガウディは天才だっ!
もしも、もしもよ、ガウディが事故で死なずにもっと長生きして、資金も豊富にあったら
今のバルセロナはもっとメルヘンチックでエキセントリックでカラフルで
面白い姿をしていたと思う。こんな建築物はどこを探してもない。
私がバルセロナ市長だったら、「市内ガウディ計画」とかやっちゃうよ。

ここでも自由時間ってのが限られてるからツアーは辛い。
芸術家の卵か、スケッチをしている人がけっこういた。
いいなぁ、私もスケッチブックもって仲間に入りたかったよ。
お土産屋さんで絵葉書を買いました。ここの店員のおじいさんがフレンドリーで、
「ご機嫌いかが?」あわてて答えたけど、後で考えたら間違ったスペイン語で返していた…

色鮮やかなタイル。スペインだから、似合うのかもしれない。


★ガウディを訪ねて〜サグラダ・ファミリア★
ええと、時間が30分しかありませんでした。……。
サクっとガイド(チューヤンをインテリ臭く怖くした感じ)さんの解説を聞いて、
ダッシュで塔内を見学。地下に博物館があるのだけど、ここはサッと
完成予定模型(ふんだんに曲線が盛り込まれていた!)を見て、
塔の上まで行くエレベーターに飛び乗る。
時間がないからこともあろうに、走って移動。ごめんなさい。
※走って慌てふためく我々を見て、他の観光客は笑っていた。ぁぁ日本の恥さらし…。
けれども、塔の窓から外を覗くと、景色が見えるというよりも、
サグラダ・ファミリアの塔などパーツがよく見える。これは迫力。
写真でしかみたことのないこの教会が、新しい視点で見えるのだ。
是非、ゆっくり見たいものだ。
ガウディの息が、この教会に眠っている。
 
こちら、誕生の門。キリストが聖母マリアに抱きかかえられてます。
工事中の現在、こっちが正門のような感じだけど、実は東門。正門は別にあって、未だ工事中。
ちなみに西門はキリスト最期の七日間を描いている。
おばあちゃんになったら、またここに来たい。完成することを祈って
 

★世界屈指のもう一人のスペイン芸術家に会う★
世界にはばたくスペインの画家、と言えば、泣く子も笑う?ピカソでしょう。
ピカソの絵はオカシな絵という印象をもっている小学生は少なくないだろう…。
でもピカソは若い頃は写実的な絵もちゃんと描いたんですってば。
そんあピカソの絵を展示しているピカソ美術館へ。
旧市街の中にありました。
午後6時も過ぎ、日が傾いて薄暗い旧市街。味わい深い雰囲気が半分と、
人通りの少ない路地に入ると危ない雰囲気が半分。

さてさて、美術館の中に入ります。
かなりの作品数です。へぇぇ、こんなに沢山の絵を描いていたのか!と感動。
かねてから見てみたいと思っていた、若い頃の作品「幸福(慈悲?)と科学」。
絵に対角線を引いて下が科学(=医者)で上が幸福もしくは慈悲(=聖母子を連想する母子)。
その2者をさらに色合いでも表現。科学の発展が目覚しい当時ならではの大作だぁ!
と、いうか、この人の生涯を悟りきったかのような深い作品、10代のものとは思えない!
やはり天才、感受性豊かだったんだなぁ。

でも、私が「ピカソは超天才だ」と確信したのは別の作品。
17世紀の宮廷画家ベラスケスのマルガリータ王女を描いた作品のピカソアレンジは凄い!
例の子供の落書きみたいな作風なんだけど、それぞれの人物の特徴を凝縮している。
これは、正直感動した!!素晴らしい!!!
対象となるものの特長を見つけ出し、よけいな装飾はつけず、彼自身の作風に閉じ込める!
さすが、天才のなせる業であります。
誰が見ても「上手い」と思える写実的な作品が多い当時、これだけ思い切った
作風を作り上げることができたのも、彼が天才と言われる所以でしょう。
いや、天才はずっと同じ作風には飽きてしまったのだろう。
常に新しいものに挑戦する、それがピカソの秘訣なんだろうな。

★バルセロナをちょっとウロウロ★
さて、チョットの間自由時間。
でも、もう外は暗いし、どこに降ろされたか分からないから、近くのデパートへ。
その後、マクドナルドを発見したので、スペインのマック事情をリサーチ。
「サムライバーガー」なんてのがあったよ。写真はフツーのハンバーガーだったけど。
それと、ハードロックカフェ発見。ここに若者がワンサカ集まるんだろうなぁ。
灯り(青くて綺麗だった)があっても、夜の広場はちょっと怖かったや。

★スペインにいるのにスペイン村★
岩下志麻が志摩スペイン村のCMをして久しいなぁ。
日本にはいくつか外国村がある。長崎のハウステンボスや、三重のスペイン村、
新潟のトルコ村やロシア村、どこにあるのか知らないがドイツ村やモンゴル村もある。
どれも日本にいながらにして異国情緒を味わえるという趣旨のアトラクション。
そして、スペインにも、スペイン村が存在するから「なして?」と思ってしまう。
スペインだって、地方によって文化が違う。
いわゆる情熱的なラテン系の人ばかりと思いきや、バスク人や、ケルト系の人だっている。
(彼らはスパニッシュケルトと言って、あのバグパイプだって吹いちゃうのだ)
北と南でも文化は違うようだ。

バルセロナのスペイン村はスペイン国内の文化を圧縮。
アンダルシア地方の白い家がならんだり、マドリッドの広場も再現している。
南スペインに行けなかった人は、ここで行った気分になろう、というもの。
あれ?じゃあなぜスペインを縦断した私たちがここに来たかって?
それは…スペイン最後のディナーを楽しみに来たのです!

★美女&イケメンと過ごすフラメンコナイト!★
スペイン村の中に、フラメンコの踊り場=タブラオのある
ちょっとしたレストラン(堅苦しい雰囲気ゼロ)があって、今夜はそこでディナーです。
シェリー酒が出てきたので挑戦してみたけど、下戸の私は唇つけただけでノックアウト。
そのかわり、シャングリアというレモンとオレンジを漬け込んだ赤ワイン(?)は
ジュースみたいに口当たりが柔らかく、飲みやすくて美味しかった。(けど顔は真っ赤に…)

わいわい食事をしていると、フラメンコ一座がタブラオに登場!
歌はしゃがれたあの独特の男声、ギターの演奏は踊るように動く指から奏でられ、
ダンサーはタップで力強いリズムを生み出す。
女性ダンサーはスカートが乱れんばかりの勢いで、板のタブラオを鳴らす。
そ、そしてイケメン!
一緒のツアーの30代の奥さん「イケメンや〜!」と興奮してビデオまわしてた。
旦那さんが一生懸命録画を邪魔するも「どきー!」と一蹴され(笑)
踊りが頂点に達すると、ジャケットをガバッと脱ぐのが色っぽい。
女の人がスカートのすそを捲り上げてタップするのも色っぽい。
動きが大胆で繊細ででセクスィーだ。
途中登場した座長が加納天明にそっくりでちょっと笑撃だった。
天明が歌う!踊る!回る!そんな加納天明、どうよ?

しかし、フラメンコって情熱的だ。
タップダンスとは全く違う音の鳴らし方。緩急織り交ぜ、耽美に踊り、激しくも踊る。
激しい時はダカダカダカダカダカダカって音がおなかに響いて、見ている者の魂を揺さぶりまくり!
静かに踊る時はダンサーの指の動きに注目。まるで何か別の生き物のようにしなやかに動く。
と、思いきや感極まってか?また激しく音を撒き散らして踊りだす!
まるで和太鼓の演奏を聞いている時みたいに、ドンドンと心臓をはじかれる。
もう、もう、何かがほとばしる!!
ダンサーは自分を解放しているようで、それがその人の歴史とか人生を表しているみたい。
ぱぁっとほとばしる何かは、恍惚で、時に優雅で、時に力強く、そしてセクシーな魂かもしれない
フラメンコとタンゴって、今まで似たようなものと思っていたけど、違うんだね。
タンゴは内に秘めた魂を、セクシーに踊りあげ、フラメンコは魂を放出してセクシーに踊るんだ!
最高!気に入った!私もほとばしりたい!!

ちなみに、女性は太鼓などの打楽器の音は子宮が敏感に感じ取るらしい。
全身で振動とかリズムとか感じ取ったけど、身体の真ん中あたりから、
何かジワジワとアツク感動した気がする。 情熱的でセクシーに感じたのは、それもあるかもしれないなぁ。

★興奮さめやらぬ夜★
感動感激を身体に刻み込んだまま、バルセロナ郊外のホテルへ。
もう日付も変わろうとしていて、お眠な状態。
今日が旅行最後の日だ。それに相応しい夜の思い出が出来た。
眠くて眠くて、シャワーして寝たんだけど、のび美とどんな会話したか、
この日はあんまり覚えてないのだ。ごめんよぅ。


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