冬のロシア〜ウラジオストック
Go Go Winter VLADIVOSTOK!!

◆ウラジオストック4日目 2/13◆

★空港までの移動手段を検討★
ウラジオストックは空港までの直通バスがありません。
ウラジオストック空港と名乗るものの、ウラジオストックにないらしい。
東京ディズニーランドが東京にないのと同じか…。

公共の交通手段は乗り継ぎの嵐。
近郊電車は結構頻繁にでているらしいので、私たちが考えたルートは、
近郊電車:ウラジオストック駅〜フタラヤレチュカ駅(2駅目)
 ↓ バス:フタラヤレチュカ駅近くのバスターミナルから空港へ直行!!

である。が、駅に行って出鼻をくじかれた。
1時間に1本しかないやんけー!!!!
悲しいかな、展望台ケーブルカーといい、アートギャラリーといい、
ガイドブック情報に振り回されまくりだ。

ちょうど電車が出た後だったので、次の電車まであと1時間。


★暇つぶしに、最後の土産物色大会★
1時間、さて、何しよう?
そうだ、昨日から革命戦士広場でマーケットやってたから、
そこへ行ってまた土産でも物色しよう、そうしよう。

★やっと電車…★
駅のホームで電車がやってくるのを待つ。
念の為、ホームがあっているかおばあちゃんに聞いて確認。
「ここよ。フタラヤレチュカは2駅目よ」
「スパシーバ(ありがとう)」
「それにしても、寒いわねぇ」
「ソゥデスネェ」
ちょっと言葉のキャッチボールができた。嬉しいなぁ。

電車がホームにギーギー音を立てて滑り込んできた。
乗客の数の割には車両が多い!長い!
大は小を兼ねるの勢いじゃなかろうか…おかげで座れたからいいんだけど。

ガタゴトと動く電車ににわか興奮の私は
デジカメの動画を撮って、タラッタッタラタ〜ララ〜ラ〜ラ〜♪世界の車窓からごっこ。
 
左)車内の様子。被写体はサエモノフ。 右)窓が凍って外がよく見えない。

★バスターミナル?★

15分くらいたったのかな、フタラヤレチュカに到着。
周囲は荒涼とした景色。
電車の進行方向、向かって右手側(海とは逆の方向。東)に進むと、
車の往来が激しい通りに出るので、そのとおりを北上。
すると、バス停と思しきスポットが見えてくる。人だかりが出来ているので一目瞭然だ。
ИСКРА(イスクラ)の看板が目印。


ここで空港行きのバスに乗りたいところだけど…バスの行き先がサッパリ分からない。
「アエロポールト?」
「ニェット」
を何回繰り返しただろう。
あるバスの車掌のおばあちゃんが
「アエロポールト?アフターバグザール、アフターバグザール!」と言う。
乗っていけ、のジェスチャーも。

お、おばあちゃん、ちょっと英語しゃべるんだ、と感心し、乗り込む。
実は、ここで私は大いなる勘違いをしていた。
アフターバグザール、アフターは英語のAfter(後)、バグザールはロシア語で駅。
だから、駅の次の停留所が空港前だと思っていた。

が、実は、おばあちゃんはばっちりロシア語しか話してなくて、
アフトバグザールと言っていたのだ。
バスはロシア語でアフトブス。アフトブスのバグザールで、バスターミナル!
降ろされた場所はまさしくバスターミナル!!
ノ〜〜〜〜〜!!!!!!!!


★ここから空港バスが出ているのだ★
しかし、ご安心を。
ここから空港へ行くバスが出ているのだ。
市内を走っている韓国の中古バス(ウラジオ市内走るバスに「プサン行き」の文字が残ってたりする)
とは雰囲気が違って、きちんとした身なりをしている。

チケットを買いに建物の中に入る。時刻表を見ると、何とここも1時間に1本…。
空港までの所要時間は約1時間。
おおお!?出発2時間前には到着していたいのに、間に合わないではないか!?

た、タクるか?


★交渉失敗★
事前にホテルで市内から空港までの相場をチェックしていたので良かった…。
時間は1時間ほどかかり、タクシー料金は500〜600が相場だそうだ。

さっそく白タクの運ちゃんに声をかける。
350ルーブルくらいしか手持ちがないと主張してみたけど、あえなく惨敗。
値切りの道は奥が深く難しい……。

★スリル満点ドライブ★
しょーがないから、別のタクシーの運ちゃんに声をかける。
サングラスをしているせいか、ちょっと人相の悪いニヒルなお兄さんだ。
隠し持っていた500ルーブル札でキマリ。

客を掴んだとなると嬉しそうにいそいそと荷物をトランクへ運ぶ。
車内で手でもっていようとしたのだけど、トランクへ入れろと言う。
外国ではタクシーの運転手ほど信用ならないヤツはいない、が信条(?)の私、
心の中で「スるなよ…」呪をかけるように念じる。
結局、彼はタクシードライバーの任務をマットウするのみだったので、念じてごめんね。

アンジョレンスキーがシートベルトをしようとしたら、
「俺はこの道××年のベテランだからそんなモンいらないよ」的なことを言って
ベルトをさせなかった。ぉぃぉぃ、万一のことがあったら、どうすんだよ。
この白タク、TOYOTAの中古車なんだけど、シートベルトしてないと点灯するマークが
虚しく赤光り。後部座席の私は助手席のシートをガッシリと握った。

さあ、空港まで地獄のドライブだ!!!
一直線の道に出たと思ったらものごっついスピード出し始める兄さん。
MAX120km/hでぶっ飛ばす!!!
その荒い運転にアンジョレンスキー、酔う。(酔い止め薬を持っててヨカッタ)
時には対抗車線にはみ出て追い越し、時には強引に車と車の間をすり抜け(もぉギリギリ!)、
時には2車線なのに3台車が並んで走る始末!き、危険極まりない!!タスケテー!!

しかし、馴れとは恐ろしいもので、私、だんだん楽しくなってきた。
景色がビュンビュン動いていく。抜いた車もあっという間に遥か彼方。
もう、もう、ジェットコースターに乗っている気持ち。スリル全開だー!

さらに車のラジオ(テープだったかも)から、聞き覚えのあるノリノリな曲が。
夏からラジオでよく耳にしていただあの曲だ!
旅行中の当時は歌っている人(O-ZONE)も曲のタイトル(DragosteaDinTei)も知らなかったが、
とにかく気になってしょうがなかった。これをウラジオでも聞けるなんて!
これはロシアの曲なの?と兄さんに聞いても、
エンジンの轟音で聞こえなかったらしく、シカトされてしまった。

しかし、おかまいなしに私のテンションはスピードとともにあがっている。
今歌わないでどうするよ!!きたよきたよ〜!

マイアヒ〜♪マイアホ〜♪ハイアフ〜♪マイアハッハ〜ッ!!
×□≒♂§〜♪ ∀∠▽××〜♪(歌詞が分からない)
フフン、フフン、イェイ♪(イェイだけ分かったようだ)
フフン、フフン、イェイ♪フフン、フフン、フフフン、イェイ!!!
何だかハイになってきちゃったよー。楽しいなぁ。

▲タクシーの車窓から。だだっ広いはずなのに、めまぐるしく景色が変わった。

あっという間に空港到着。所要時間30分。早っ!(そりゃあんだけスピード出してりゃねぇ)
兄さん、楽しくも天国に近づけるドライブをありがとう。


★出国も待たされる★
飛行機でロシアを出国するのは今回が初めて。(前回はバスだったので)
律儀にも2時間前に到着したのがアホらしくなってしまうほど、待たされた。
やっぱり到着も出国もロシア式だ。

1つの部屋の中で荷物預かり、チェックイン、パスポートコントロールなので
室内は乗客でごった返し。
おいお〜い、もっと効率のいいやりかたはできんのかね…。

待合ロビーには、ちょっとした免税店がある。
本当にちょっとしているし、時間もあまりなかったので、
市内でお土産を買っておいてよかった。

★飛行機に乗り込むと、いよいよ旅も終盤★

空港職員と違って、フライトアテンダントはにこやかにでもちょっと義務的に
おしぼり、キャンディー、ドリンク、スナック菓子をくれる。
数少ないロシア語ボキャブラリーを振り絞って「アナナス・ソク、パジャールスタ」
と言ってパイナップルジュースを頼んでみた。
ら、ちゃんと注文どおりジュースが渡された。おお、通じた(嬉)


▲ロシアだからな〜写真撮ったら怒られるかな〜とビビリつつもコッソリ撮影に成功。


★新潟★
日本に、新潟についてしまった。早いなぁ。
ああ、夢のような3日間だったなぁ…(しみじみ)

空港をでると外は雪が舞に舞って乱舞していた。
あ、こっちは暖かいんだ…
(今回初めて知った事には、寒すぎると雪は降らないらしい。ウラジオでは雪は降らず)

椎名誠の真似をして「なまぬるい…」と呟いてみる。
実際、なまぬるかった。ウラジオにいた時と比べると、筋肉がゆるむ感じ。
そして名古屋はちょっと暑かった。
帰国日以来、手袋をしなくなったが、ヘタレ寒がりのサエモノフは
名古屋でも厚着に元通りになってしまったとさ。


      
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