冬のロシア〜ウラジオストック
Go Go Winter VLADIVOSTOK!!

◆ウラジオに行くまで◆

★日本脱出!…までが長かった★
新潟空港出発が15:40。出発の2時間前に到着が望ましいとなれば、
空港に13:40に着いていなければなりませんね。

最速のルートは名古屋から飛行機で飛べばいいんですが、
いかんせん、時間があわないので却下。
安上がりなのが前日に夜行バスで乗り込む作戦ですが、
宿泊費やその日に会社があることを考慮すると、これも却下。
一番ベストなのは、どうやら新幹線のようでした。
それでもまわりくどいルートだからィヤんなっちゃうわ。
名古屋−東京−新潟。
前回と同じですな。4月になってから学割がなくなったので結構イタかったりする。
だって、だって、国内の往復移動だけで、航空券の値段に迫ってるんだもん。

時間もそれなりにかかる。一旦東京に出るんだもん。
東に進んどいて、ちょっと西にもどって北上って、もったいない気がしない?
とは言え、田中角栄万歳だ。上越新幹線がなかったら、
今日のようにラクラク・ジャストタイムで新潟から極東ロシアに羽ばたけなかったかもしれない。

朝早く、名古屋でアンジョレンスキーと合流し、新幹線に乗り込む。
やはり出張deリーマンが目立つ。別の意味では我々も目立つ。
ケチって自由席なので、シートの確保は戦いであった。
ここで失敗したら、デカリュックを伴って、横浜までつっ立っていなければならない。

席に座ったら、あとは新幹線が東京までスイスイっと運んでくれる。
イヤ、ホント、新幹線は快適だ。

東京に着いたら、すみやかに乗り換え。
時間に余裕はあっても、決してトイレなど行ってはならない。車内ですませよ。
キオスクにも寄ってはならない。物欲、食欲はおさえよ。
なぜなら、上越新幹線の自由席は長蛇の列だからである。
これまたシート確保の戦いが繰り広げられる。
無残にも戦いに敗れたスノーボーダーの学生は、デカくて重いボードを抱えながらも
揺れる車両でじっと耐え、立っていなくてはならない。

「これから極寒のロシアに行くのに、往路でくたびれてたまるか!コッチはぎっくり腰なんじゃ!」
なので、空いている席があれば、ボードの学生に譲らずに自らが座る!この世は弱肉強食!
いや、弱者(ぎっくり腰)にシートを譲るべし!強肉弱食!
いやはや、実にジコチュー的思考回路…。

こん中から、ロシアに行く人が混じってるなんて、誰も思わないだろうなぁ、なんて
一人(いや、二人)でほくそ笑んでは、数時間後の自分を想像してはワクワクするのであった。
新潟駅に着いてバスロータリーまで行くと、「あ、この人もロシアだな」という
おそらく同じ便に乗るであろう人に遭遇する。
私達の目をひいたのは、可愛らしい白のコートに白のニット帽、フリンジがステキなスカートに
ピンヒールのブーツを履いたロシア人の女の子。

シャラポワだ!←本人ではない。シャラポワ級ロシア美人だ、の意。
すっと通った鼻、ブロンドの長い髪、スラっとした長い足…。うーん、羨ましい。
それに比べて私達はスニーカーにボコボコ着ぶくれ。
まぁいつものビンボー旅行スタイルが防寒バッチリ版になっただけなんだどさ。
これがベストなのさ、と思いつつも、反面
「やべぇ、現地の人みんなこのシャラポワと同じようにオシャレしてたら、
めちゃくちゃダサイ上に、妙に目立つじゃん?」
その予感は的中することとなる。

シャラポワと私達とその他大勢を載せて、バスは空港を目指して進む。
新潟空港は2度目だ。小さいながらも、施設はキレイ。
アンジョレンスキーは初新潟空港。
彼女は免税店のショボさに軽くカルチャーショックを受けたようだ。
でも、まぁ、免税店なんて、オマケみたいなもので、ショッピングをしにきたんじゃないんだから
私は別に何も気にもしない。
日本と故郷を往復するロシア人が多いことを見ると、その必要性も特に感じない。
だからかしら?それほど活気は無い。かといって、重苦しい空気はない。
店員さんはいくつかロシア語を話す。アナウンスも日本語、英語、ロシア語だ。
買い物や観光が目的のミーハーをターゲットにした大型空港とは雰囲気が大いに違う。
「移動手段の空港」といった趣があり、私はけっこう好きだ。

いよいよボーディングの時間がやってきた。
あいかわらずちょっとヘッポコヅラの飛行機がスタンバイ。
愛嬌があって可愛いが、「落ちないでくれよ」と祈る気持ちも忘れてはならない。
飛行機に乗り込むと、お絞り(使い捨ての、紙のやつ)、スナック(豆)、キャンディー、
ドリンクが振舞われる。
え?これだけ?とショボンとしていたら、次はサンドイッチセットがやってきた。
ぁぁ、早くウラジオにつかないかなぁ。
起床してすでに12時間がたとうとしていた。
     
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