カタコト会話deルーマニアの旅。


★8/2 ルチアの秘密★

【旅は人生の縮図だと思ったとき】
ちょっと疲れたので宿に戻って休憩しました。
そこへルチアおばーちゃんがやってきて、日本から来た手紙を見せてくれました。
以前、ここに泊まった日本人観光客が帰国してから送ったものです。

手紙を見て気になることが1つあった。
書き出し。「ジジ&ルチアへ」
ジジって誰?(注:決してジジババのジジではない)

私は宿泊客以外はルチアおばーちゃんしか見ていないし、
ルチア以外の住人がいる気配も感じない。
手紙と一緒に同封された写真には、ちょっとイカツイ顔した体格の良いおじいさんが
ルチアの隣に映っていた。もしかして…

 ジジ?
 ダー。(そうよ)
 ソツ?(旦那さん?)
 ダー。
 ウンデ エステ?(彼はどこ?)

するとルチアおばーちゃんはメモに日付けを書いた。
そのメモはもうヨレヨレで今はどこかにいってしまったけど、
たしか2004年6月18日だったような気がする。(6月なのはハッキリと覚えてる)
それから、彼女は手のひらを合わせて左頬に添えた。

 ソムン?(寝てるの?)
 ダー。

ジジはその日に亡くなったのだ。
それはわりかしつい最近の出来事。
ルチアおばーちゃんちの郵便受けには今もまだ、ジジの名前が残っている。

▲部屋から見た庭。
 今日はルチアおばーちゃんの息子夫婦と孫が遊びに来ていた。



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