カタコト会話deルーマニアの旅。


★8/10 さぁ出発★

【朝ごはん】
この宿は今まで泊まったゲストハウスの中でもちょいと高めだった。
その分朝食付きではあったけど。バストイレは共同だったけど広くて清潔。
オーナーも気さくな人だった。

昨晩、食事にありつけずに戻ってきた私。
「早かったのね」と言われた(っぽい)ので「ウンキス(閉店だった)」と言うと
オーナーが私をキッチンに招いて、冷蔵庫にあった野菜の煮物(ラタトゥーユみたい)を
ご馳走してくれました。
「お金は取らないから安心してお食べ」

冷めててもすっごくおいしかった!
「野菜は全部家庭栽培なのよ」というようなことを言っていた。
「ナトゥラル」と言っていたので、無農薬なのかな。
…よもや野に生えていたものを採ってきたのではあるまいな、とも思ったけど。

素材のよさもあげられるけど、オーナーのおばちゃんの料理の腕も
すばらしいんじゃないのかなぁ。
レストランで食べるルーマニア料理の定番!もいいけど、
こういう家庭の味もイイ。

なので、朝ごはんはとっても期待していた。「絶対おいしいはず!」

と言っても朝ごはんはどこも簡単なもので、ここも例外じゃなかったみたい。
パンにチーズにジャムにソーセージ、きゅうりやトマト…。
あ!ジャムはお手製でした。程よい甘味と酸味でグー。

私が食べている横でオーナーはなおも料理をしている。
何かハンバーグのタネみたいなもの(でも色からして肉じゃない)を
じゅうじゅうと焼いている。
いや、焼いているというより、揚げ寸前。揚げ焼き。
香ばしいにおいがキッチンを満たしていった。

オーナーはきゅうりをとってみせた。「コレよ」と。
え!?あのモッチリしてそうなのはきゅうりなの!?確かに、黄緑色っぽい。
きゅうりを茹でてすって(そのあと何か加えるの?)、モチモチしてきたら
小判型に形を整えて、フライペンでじゅわー。

しっかり油を吸ったきゅうりのハンバーグ(?)を
食べている最中の私の皿に追加で盛る。
アツアツをいただく。うわ〜!朝からコレは油が胃にキくー!

でもおいしい!
きゅうりにもちゃーんと食物繊維があるんだねってのがよくよく分かる。
ん〜、例えるならホクホクの石焼イモがもっと柔らかくなったみたいな。
野菜の甘味があって、なおかつ程よい青くささと爽やかな味がして
それでいて香ばしいー!

こんなの初めての味。
きっと日本では再現できないだろうなぁ。
きゅうりがおいしくなくちゃ作れない料理だと思った。

【I'm from ……】
Raduさんに教えてもらった通り、10時発のバスに乗るためにアウトガラへ行く。
目的地はスチャバ。
どの番号に止まるバスがスチャバ行きなのかな、と思って
ベンチでバスを待っているおばあちゃんに聞いてみた。

「ブナズィワ(こんにちは) アウトブズ…スチャバ?」
「スチャバ。ああ、ここだよ、ここ」

どうやらおばあちゃんもスチャバに行くらしい。
じゃぁ一緒に待っていればいいのね、と思って同じベンチに腰掛けた。
するとおばあちゃん、興味深々に私を見て言った。

「中国人?」
「ヌ〜(違いますヨ)」
ふふふ、そうすると次は韓国か日本と聞く、お決まりのコースかな、と思ったら

アフリカかい?」

ぇええ〜!?
その一言にビックリ。よもやコーカソイドからネグロイドに飛んでしまわれるとは(笑)
きっとこんな顔した人を滅多に見ないんだろうなぁ。
外国人慣れしていない人たちの反応を見るのも面白い。

「ふふふ、スント ディン ジャポニア(日本から来ました)」
「あら〜、日本!日本人なの〜!ルーマニア語話すのね」
「プチン(少し)」←きっと話せるうちにははいらない

「フモール修道院には行ったかい?」
「アム フォスト!フォアルテ×2 フルモ〜ス!(行きました!とってもとっても美しい!)」

旅の指差し会話帳を開きながら話しているとバスがやってきた。
おばあちゃんの身振りを見ると、このバスらしい。
フロントガラスのボードにちゃんとスチャバと書いてある。

「ペントル スチャバ、バ・ログ(スチャバまでお願いします)」と言って切符を買って
適当に空いている席に座る。
近くの席にあのおばあちゃんが座った。目を合わせて挨拶。

はじめのうちに通った道は、昨日Raduさんの車で通った道と同じだ。
今頃お2人はどうしているのかな。
夜中だったけど、宿はとれたかな…。




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