さえもん 初めての一人旅@タイ

=6th day 10/14 @カンチャナブリ=
★エラワン国立公園★

現地アレンジのエラワン国立公園と戦場にかける橋の舞台・クウェー川鉄橋を
渡る旧泰緬鉄道のツアーにヒロシさんとエリコさんと3人で参加。
旅行会社のツアーバス(といってもワゴン車)が宿の近くまで迎えに来てくれました。
ガイドはジェジェさん。今年4月から働き始めたばかりの新人さん。
でも、笑顔全開で、英語もすごく上手。タイ人っぽい訛りがありません。

別の宿の客も迎えに行く事に。(おそらく)アイルランド人の団体。
なんかの本で「アジアにいる西洋人バックパッカーはバカばっか」と言っていたが、
このツアーメンバー、かなり短絡的にテンションが高くてそれでいて動くのが鈍かった。
彼らは途中、私たちと別コースを辿って「タイガーテンプル」という所に行くそうなのだが
車に乗ったそばから全員「タ〜イガ〜〜〜〜!」と大合唱。
それはもう、小学生の遠足のような盛り上がり方で、失礼ではありますが、
心の中で「この人達はちょっとおバカさんかもしんない…」と呟いてしまいました。
エリコさんは「こいつらバッカじゃないの」とハッキリと言っていました。

さてさて、ツアーメンバーの悪口(?)をいっていないで先に進みましょうや。
エラワン国立公園には7つの滝があって、全て見て回る事ができます。
しかも、泳ぐ事だってできちゃうんですね!
パタヤビーチを諦めてもお釣りがくるくらい、大自然に囲まれたステキプレイス。

私なんぞは、即泳げるように水着もどき※に着替えて車のってましたから。
 ※…速乾性のあるナイロン製のキャミ×マイクロミニ+ビーサン
ジーパン+Tシャツはトートの中にしまってあります。
もう、すぐさま滝壷にダイブする勢いですね。

そんな私が、国立公園に入って驚愕。
ここ、ジャ…ジャングルじゃん!!!!!!

7つの滝を巡るっていうもんだから、てっきり遊歩道っぽいものがあるのかな、と
思いきや、そんなもんナッシング。
「ここが何番目の滝ですよ」という道しるべみたいなものはありましたが
滝めぐりは山登り。道というより径ですわ。
履くべきはスニーカー。履いているのはビーチサンダル。
これからエラワンへ行く方に一言申し上げます。
スニーカーあった方が安全に滝めぐりができます。

けれど、どんなに荷物不準備でも、雄大な大自然には感動するわけです。
穏やかな水色、滝の真っ白なしぶき、水の流れで丸くなった岩、滝壷を囲む緑…。
一番上のCが見れない視力も回復してしまうんじゃないかというくらい
清涼感に満ち満ちて、マイナスイオン大放出。
(注:視力回復の保証はできません)
 
ムアムアと暑いタイに、サワヤカな気分をくれるエラワンの滝

まずは7つの滝全てを見ることに。(入園からは自由行動)
結構シンドイねぇ、と話しながらテクテク進む三人。
目に映る滝全てがきれいで、「すご〜い!」「キレ〜イ!」「早く泳ぎたぁ〜!」
の連発。エリコさんにいたっては「チョ〜×××!!」の連発。
「一人で来なくてよかったね。一人じゃこの感動分けれる人いないもんね。」とエリコさん。
本当、ご一緒してくれてありがとうございます。

1時間ほど山登りして、ようやくラスト・7番目の滝に着きました。
聞こえるのはドドドドドド…という滝の音。とそこに、聞いたことのある声が。
「おーい」振り返ると、ツアーには参加せず単独でエラワンへ行くと決めていた
シンエモンさん(私たちより後に出発)が私たちに追いついていた!
わぁ、早いなぁ。

彼はサクサクと登り、ヒョイヒョイっと岩を乗り越えやってきた。身軽だなぁ。
驚くべき事にリュックとか荷物をひとつももっていない。
短パンの大きなポケットに丸まったガイドブックを入れているだけ。

シンエモンさん。自分の身長ほどある岩を少年隊・東山紀之みたいに軽やかなステップで
飛び乗るあたり、やっぱ男の子だなぁと感心してしまう。
先に上ったシンエモンさんに手を引っ張ってもらって、3人その岩を登る事にした。
エリコさん。冒険映画のヒロインのように、スイッと登った。
サエモン。冒険映画のヒロインのようにいきたかったが踏ん張る足場をなくして失敗。
ビーチサンダルがズルリと滑って腹から岩にビッターン!!である。
冒険映画の悪役のオッチョコチョイな手下役のようにズルズルと登った。
そして最後にヒロシさん。リポDのCMのように、男の友情ヨロシクガッチリと登った。
この中で誰が一番トロイの木馬か、一目瞭然である。

やっとのことでスイミングタイムがやってきた。
水は冷たくて気持ちいい!今日の天気が晴天だったら、もっと爽快感あったろうなぁ。
滝に打たれて修行僧の真似したり、斜度が緩やかな岩によじのぼって、
そこで寝そべって川の流れに背を打たれてみたり。(これを私は天然ジャグジーと呼んだ)

それはもう、楽園のような時間でした。解放された気分でした。
水と戯れると心安らぐ。母なる海、母なる川とはよく言ったものです。
母なる滝壷。うーん、よりお母さんのおなかの中ってカンジ出ますね。ばぶぅ。

少したって、雲行きが怪しくなり、体も冷えてきたし、時間も時間なので(帰りにまた1時間)
引き返す事にしました。周りの人達も、天気を気にして帰り支度をはじめていました。
私たちが車に到着するのを待たずに、雨がポツポツと降り始めました。
もともと悪かった足場がよりグチャグチャになって歩きにくくなってしまいました。
ビーサンでやってきたことを激しく後悔。「後悔とは常に後にするものだ」という
名言を残した先輩がいましたが、いやぁまったく、おっしゃる通りで。
何度も転びそうになりました。橋の上でツルリ滑ったときは、川に落ちるかと思った…。
私たちの目の前には、すでに転んでしまった女の子3人。(同じツアーのアイルランド人)
お尻も背中も足もドロだらけ。彼女達を見ていると、遭難している気分になってしまう。
ゲートに辿り着いた時はホッっとしました。

★ランチタイム★
出されたなんていう料理か分からないまま、うまいうまいと頬張りました。
濡れた水着もどきを脱いで、Tシャツとジーパンに着替えると、衣服のパワーを実感。
あったかいなぁ。
泳いで泳いで泳ぎまくった後、美味しいご飯を食べたので眠くなってしまいました。
けど、寝てらんねぇ。次は鉄道見に行くんだからっ。

★鉄道駅にて★
駅まで車で送ってもらいました。列車が来るまで少し時間があったので、
トイレにいって、お土産やさんをのぞいて時間を潰しました。
閑散とした場所なのですが、退屈はしない場所でした。
そこのお土産物屋の店員さん(男性)、ニホンゴジョウズ。
言葉の後に「ニンニン」とか言うあたり、実にあなどれん。
楽しく会話をしていると、列車がやってきました。
さらばじゃー。…なんて言葉は彼に教えてませんからね。

★泰緬鉄道★
えっと、ごめんなさい。
旅行記書けまへん。寝てました。てへっ。

列車には観光客も現地の人も含めて、大勢の人が乗っていました。
満席で、途中まで立ってました。
さっきまで泳いでた分冷たかった体が少しずつ熱を取り戻して
ポカポカしてきて、窓から入ってくる風が気持ちよくて、
周りのガヤガヤが平和な会話だなぁと感じて心地よい子守唄になって、
空いた席に座ったら、列車の揺れがリズム良く、数秒でノックダウンでした。

向かい側の席に十代の女の子(姉妹かな?)が座ってたなぁ…
ちっちゃい子をあやしてたなぁ…
物売りが水を売って回ってたなぁ…
物売りがドーナツみたいなお菓子を売って回ってたなぁ…
おいしかったなぁ…(食べたのかよっ)
本当、平和だなぁ…zzzzzzzzz…。

この鉄道が平和でよかったよ。
けど、この鉄道の建設で大勢の人が犠牲になったことを忘れちゃイカンのだよね。
この列車の中で穏やかな時間が過ごせたという事は、いい事だとは思うけれど
そういう事を忘れてしまっては、鉄道はただの移動手段にしかすぎなくなっちゃうんだよねぇ。

★クウェー鉄橋★
映画:戦場にかける橋の、まさしくその橋!
ごめんなさい再び。まだ観てません…。

通行可能なんです。単線だけど。列車がきたら、橋の端にある待避所に収まります。
観光客がゾロゾロ歩くんです。単線だけど。譲り合いで歩かなければなりません。
絶対に歩きタバコはしないでください。危険です。迷惑です。
高所恐怖症の方はご注意ください。高いです。
そしてドロだらけのビーサンは滑りやすいので気をつけてください。
はぁ〜、歩きにくくて怖かったぁ。


戦争って、なんだかなぁ…
★イスラエルの合気道★
ツアーの車が迎えに来てくれた。アイルランドの皆を宿に送った後だったので、
イスラエル人の女の人だけが乗っていた。
彼女は大学で日本文化を勉強しているらしい。合気道に熱中しているって。
イスラエル人はフランス人同様Hの発音ができないのかな、
袴をカマって言いました。イスラエルって国名はニュース(それも紛争とか恐ろしい内容)でしか
あまり耳にしないので、その国の人が日本文化を学んでいるって知って感動。
よその国のことはよそ事じゃぁないんだなぁ。
何か縁あって、日本のことを考えたり、興味を持ったり、留学したり、居住したりしてる
人が大勢いるんだなー。
先に帰ったアイルランドメンバーがあまりにもわが道を行くハイテンションだったので
彼女が大変知性豊かに見えました。
流暢な英語で会話するヒロシさんとエリコさんとそのイスラエルの彼女を見て、
会話についていけない(聞き取れても話せない)勉強不足な自分が知性貧相に感じて、
あー、あのアイルランド人のこと、言えた義理じゃぁないなぁ…とポツリ呟く。

★辛辛ディナー★
宿に戻ると、先に到着していたシンエモンさんが板間でのんびりしていました。
ママはどっか出かけているみたいで、暗くなりかけているのにまだ戻らず。
もしかしたらもう晩御飯を食べにいっているかもしれないね、と
4人で夕飯を食べに行く事にしました。
1か月タイを周遊し、旅行会話くらいのタイ語をマスターしたシンエモンさんから
ステキな提案がされました。
「この辺はプラカポーンっていう川魚がウマイらしいっすよ。
鍋料理にして出すそうです。水上レストランで食べれるらしいっすよ!」
 ごくり。

全員それを食べてみたい、という事で水上レストランを目指して川までテクテク。
キチンとボーイの格好をしたボーイがウェルカムと迎えてくれました。
私たちは目を輝かせて尋ねます。
「プラカポーンはありますか?」「イエス」
「辛いですか?」「ん〜、ノットスパイシ」
「それを食べたいです」「オー、ウェルカム、ウェルカム。カモン、カモン。」

水上レストランの2階に通されました。
レストランって言っても屋外。川に板がプカプカ浮いてて、その上でご飯を食べるってのを
想像してください。灯りはテーブルのライトだけ。ステキでしょ?
何だかロマンチックでしょ?

4人でプラカポーン1つは少ないだろう、ということで、もう1品オーダー。
お勧めを聞くと、ボーイがメニューを指差し「コラーゲンたっぷり」。
私とエリコさん即答「じゃ、それ!!」
上下に少し揺れる濃暗いオープンテラス(?)でのディナー。
あぁ、これが恋人同士とがだったら、すんごく盛り上がるんだろうなぁ、とか
思っていたら、メチャメチャいい匂いのする鉄鍋が運ばれた。

鳥目をこらしてよくよく見ると、その鉄鍋は鍋というより鉄板のようだった。
昔懐かし喫茶店のナポリタンが入っているような、あのステーキ用の鉄板。
けど、大きくちがうのが、魚の形をしているということ。
きっと、この鉄板の大きさが平均的なプラカポーンのサイズなんだろう。
かすかな光を頼りに、4人はプラカポ→ンに箸を伸ばす。
鮎(の塩焼き)やイルクーツクのオームリが好きな私は、待ってましたの川魚。
この白身が美味しいんだよねぇ。
でもさ、これさ、すっごく辛いんですけども。

シンエモンさん、実は辛いの苦手だと告白。
ヒロシさんも、俺辛いのダメなんだわーと一言。
二人とも私と同じくらい辛いのが食べられない人間だった。
エリコさんも「ちょー辛い!」と言いつつも、「ちょーおいしい!」と
プラカポ→ンに舌鼓を打っていた。
「辛くないって言ってたのに…」辛いのダメ党人はちょっと方を落としてしまいました。

そこへやってきた"コラーゲンたっぷり"料理。これを食べるぞ、と心に決めたが、
その料理の正体は豚足。ぅぅ、豚足かい。たしかに、ゼラチンプルプルだけど
そう来たか!(正直な感想)
かくして私は薄明かりの雰囲気ある水上レストランでもそもそ豚足を食べて
美肌に励むのでありました。ぁぁ、こんなにもプラカポーンが辛いとは…。
明日の朝はお肌ツルツルよぉっ!!




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