★8/10 ソドムの街★ 【夕焼けと闇夜】 やっとのことでゲートを通過し、入国! ぃよっしゃ、モルドバだー! …でも外が暗くて何も見えなーい。 時々茂みの向こうに民家と思しき灯りが見える。 ついさっきまで夕暮れだったのに、すっかり闇に閉ざされてしまった。 そうそう、今日見た夕焼けはキレイでした! 空のブルーに、地平線には夕日の赤。 その2色の間は夕日の光が空に溶け込んで黄色に輝いていました。 この3つの色がじんわりとグラデーションを描いていて… そして何といってもルーマニアやモルドバの国旗みたい! 景色って人の心を左右するものなのですね。 うってかわって今は暗いから不安感が。 もしここで降ろされたらどうにかなっちゃうわ…… とか、そんなことを考えてしまったり(^^;) そしたらそんな妄想が止まらなくなっちゃって いざとなったらヒッチハイク→行き先を紙に書かなきゃ→暗くて見えんじゃん→ →あ、ペンライト!→どこにしまったっけ?→いやいや、ヒッチハイクは危険→ →車に近づいて轢かれたら?→保険保険…→その前に痛いのは嫌だなぁ→ →とにかく生還方法を考えよう→最初に戻る 「イザとなったらのシュミレーション」と言い張りたいところだけど、 激しく被害妄想ですねぇ…(^^;) 【到着は深夜】 そうこう悶々と(?)している間にキシナウに到着。 時間はだいたい11時半。車窓からはきらびやかなネオンが見えました。 海外での夜歩きは避けているので、いつもならこの時間帯は寝支度か、すでに寝てる。 だから初めて見る「夜中の都会」。(←タイのカオサン通りは含まず) うわ〜!あれはカジノなのかなー!? ラスベガスほどじゃないだろうけど、なにしろこういうのは初めて見るので、 小ベガス、まぁそんな感じと言っておこう。 詩人プーシキンはこの街をソドムの街と呼んだ。 ソドムとは聖書に出てくる街。私は聖書について全然詳しくないのだけど、 神の教えに背き、欲望に溺れ汚れた人々の街のようだ。 このベガスを小規模にしたようなネオンは、私に「ぁあ、ソドムだな」と思わせた。 欲望に溺れ…カジノ…マフィア(カジノから連想)…売春(マフィアから連想)…クスリ(これまた)… 今日は変にマイナス思考だわ。 ホテル"コスモス"が見えた。 多分、このホテルがキシナウで最も高い(値段も身長も)ホテルだと思う。そして私は縁は無い。 乗り合いタクシーが止まった。 "ナタージャ"たちがごそごそと身支度をすませ、降りていった。 前に座っていたオジサン2人は彼女らの父親のようだった。 大きなバッグを下ろして手を振った。「「ラ・レベデーレ!」」 「ラ・レベデーレ!(さようなら)」 その後ちょっと移動したら子連れ夫婦も降りていった。ラ・レベデーレ。 そして乗客は私だけになってしまった。 外は暗いし(ソドムいし)、心細いなぁ。 【ホテルMeridian】 運転手は自分の仕事をまっとうし、私を宿まで連れて行ってくれた。 が、そのホテルについている看板は「Meridian」。 あれ?ビエルルじゃない。おい、違うぞと言いたかったけど、 もう暗いしメリディアンというホテルは名前と安めの宿だと知っていたので まぁいいやという気持ちになった。 運転手に20ドル渡して(ドル持っててよかった)いざメリディアンへ。 って、入り口に若者が数人たむろしているんですが…。 段に腰掛けて暗闇でタバコを吸うその姿はサマになっている。 たかられたらメンドイなぁ…。 肩に掛けているバッグをぎゅっと抱いてエントランスへ。 難なくクリア。 ただ、「何だコイツ?」という珍しい物を見る目で見られていた。 まぁそれはお互い様。私も彼らを「出たー」と見てしまったから。 レセプションで部屋の空きがあるか確認。 怪しい英語(レセプション)と怪しいルーマニア語(私)のわずかなやり取り。 2通り値段(=2通り部屋)があると言われた。いわずもがな、安い方で。 それはビエルルと同じ料金だったので「これはイイ」と思った。 しかし、今はモルドバ・レイを持っておらず、明日両替所へ行くつもりでいる。 その旨を伝える。ルーマニア語でトライ。 「ナム バニ、レイ。ムイネ、メルグ スキンバーレ」 それ以上は出てこなかったので、英語で翌日支払うと言ったらOKが出た。 部屋まで案内された。バストイレは2室で共同。 間取り図の正しい書き方を知らないんだけど、 記憶をたよりに出来るだけ忠実に再現。 ベッドが3つもあるので毛布使いたい放題♪←コラ そしてテレビがロクに映らない。 何はともあれ、朝から移動&移動だったのでドっと疲れが出てきた。 おやすみなさい。 |
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